2016904

  今年の6月、母島に移動教室で来島した父島の中学校1年生担任の妹さんがお友達と一緒に母島へ日帰りですが来島してくれました。

 日帰りだと実質の滞在時間は3時間ちょっとで山歩きのコースは厳しい時間です。でもその限られた時間の中で母島らしい植生と自然遺産登録の理由が体感できるようなところを選んだのが堺が岳と鍋弦山指定ルートです。

 

 堺が岳は夕べの激しいスコールのおかげで容易にカタツムリを見つけることができ、また藍色の大崩湾ヲバックに真っ白に咲いたムニンセンニンソウが大変きれいでした。

 そして、下山後大急ぎで南に移動、お昼のお結びは車の中で食べてもらいました。鍋弦山ルートの植生は堺が岳の雲霧林とは対照的な乾性の草地です。

 小さな母島かもしれませんがそうした自然の懐の深さが種の分化を誘引し自然遺産登録の条件を作ってくれています。

 

 短い時間でしたが母島の自然とそこでのんびり生息している生き物たちを感じていただけたでしょうか?

 機会があれば是非もう少しゆっくりと来島してみてください、「ゆっくり、のんびり」の方が母島には似合います。