私たち夫婦とほぼ同世代、そしてお子さんの世代と構成までほぼ一緒というお客様を二日続けて堺が岳南崎等をご案内しました。
一日目の堺が岳は南風のなか母島を代表する湿性高木林の中を歩き山頂を踏破しました。二日目は前日の前線通過によって風向きが変わり北風の中小富士を目指しました。
この時期は風向きによって体感する季節感が大きく変わります。堺が岳では春の気配、春の海を感じていただけましたが南崎では小笠原の冬を実感し頂けたと思います。
右の写真は、南崎コースの途中にある裏高根の海側ではない方をバックにした写真です。小笠原には派手な色の花や鳥はいませんがこうした自然の色が作るコントラストが美しく映える時があります。
30日の「ゆり丸」が運休になったため母島滞在が伸びた分、のんびりと母島時間を楽しんでください。
東京都にお勤めしていて、小笠原勤務を希望している明るく気さくな若いお客様を二日間続けて南崎、堺が岳とご案内しました。
天候は決して快晴という恵まれたものではありませんでしたが心配した雨もなくどちらのコースも踏破できました。
南崎の小富士からは少し遠くでしたがザトウクジラを見ることができ、水場ではメグロの水浴びを観察しました。翌日の堺が岳は南崎とは違ううっそうとした森を紹介しました。
20k㎡ほどの決して大きくはない母島ですが南部と中央部では植生の違いがあることを感じていただけたと思います。
次回の来島はどんな形での来島でしょうか?
いづれにせよ小笠原での再会を楽しみにしています。
去年の12月今年の3月そして今回とこの1年で3回目の小笠原来島のお客様を母島の南方面の景勝地をご案内しました。
前回と今回は母島のみのご来島という母島ファンのお客様です。
私は去年の12月に乳房山ガイドをして以来の1年ぶりの再会です。 去年の乳房山はそれなりに涼しい中でのトレッキングになりましたが、今日は昨日の雨雲がすっかりなくなり快晴の南崎を歩けました。
そんなコンディションのなか濃い海の色と赤い土、緑の森、そして浅葱色の秋の空のコントラストを楽しんでいただけたのではないでしょうか。
また機会があれば母島の山をご一緒したいですね。
11月に入りすっかり秋めいた母島です。そんな過ごしやすい気候の中、学生時代の同級生のお二人を堺が岳、鍋弦山、御幸浜へご案内しました。
沖村では薄日が差す天気でしたが堺が岳山頂付近は霧に包まれた雲霧の中です。
お二人は父島で半年ほどアルバイトをして過ごされていたとのことで、こうした山の雰囲気を見ても父母の違いを感じていただけたのではないでしょうか?
おひとりのお客様はこの後、父島を離れ沖永良部に行かれるとか、
若いうちは自分の世界を広げることは、大変大事なことです。いろいろなことを経験してまた機会があれば小笠原を再訪してください、再会出来たらいろいろなお話を聞きたいです。
またもうおひとりのお客様はまだ父島に滞在するとの話でしたが、私が父島に行ったときはお店に顔を出したいと思います。
その時は宜しくお願いします、なかなか父島に行く機会もないのですが。
小笠原の南で発生した熱低の影響なのか、お昼前から少々荒れ気味になった乳房山へ二航海で来島している私の息子と変わらぬ歳のお客様をご案内しました。
頂上付近では景色が全くない霧に包まれていました。しかし、そんな時こそ固有のカタツムリを探すには良いコンディションです。
お客様のお母さんが生き物好きで自宅でカタツムリを飼育した経験もあるとのことで、ぜひ母親にここのカタツムリとの出会いを報告したいと言っていました。そうした思いが通じて今年、たぶん今月、孵化したばかりの固有のカタツムリを発見しました。
明日はお一人で南崎へ行くとのことでしたが、明日はきっと晴れるでしょう。と乳房山では雨のためゆっくりと観察できなかったメグロとの出会いと南崎のきれいな海を楽しんでください。
元職場の同僚という仲の良いお二人を乳房山にご案内しました。
台風14号が熱帯低気圧になったもののやや不安定な天候の中のツアーになりました。
山頂近くでは通り雨にあいましたが、たまたま屋根のある休憩所にいたおかげで雨をしのぐことができました。
そんな雨のおかげでこの後の写真にも紹介する「オガサワラオカモノアラガイ」「テンスジオカモノアラガイ」をそれぞれお二人がご自身で発見しました。またこの時期はどちらのカタツムリも産卵の時期です、それぞれの卵まで見ることができました。
原因は不明ですが、どちらのカタツムリも減少している中両方に出会えたことはラッキーでした。世界でも母島の雲霧林にした生息していない貴重な陸さん貝類です。
今日のようにガイド中に見つけることが容易な状況に戻ることを願っています。
お二人ともこれからもお元気でお過ごしください、機会があればまた母島の山を一緒に歩きたいですね。
小笠原にはダイビングを中心に何度も来島されている京都在住のお客様と小笠原は初めてながら登山、、ダイビング、スキー等々大変アクティブに日常を過ごしていらっしゃる私より少し人生の先輩のお二人を南崎にご案内しました。
京都からお越しのお客様は今日で私のガイドも3回目になります。
場面に合わせまたお客様のニーズに合わせガイドはいろいろな引出しを持っていないといけません。
なるべく話が重ならないようご案内しました、そして3回も私のツアーに参加してくれたので母島の自然の多様性を少しでもご紹介出来たらと思っていました。
が、しかし「茂木さんその話、3月に来た時聞いたかも・・・?」私の話をしっかり覚えていてくれてありがとうございます。
次回はそのようなことがないよう新しいネタをいや勉強を重ねていきたいと思います。またお会いできる日を楽しみにしています。
この日記も3回続けて「石門」を取り上げています。石門は石灰岩の隆起でできたカルスト台地です、ごつごつギザギザしたラピエがたくさん飛び出しています。そんな事情から戦前農地として開拓されませんでした。そんな理由で原生に近い森が残されているとされています。
しかし去年の10月に上陸した台風は母島を直撃、石門に大きな傷跡を残しました、1年たった今もその傷跡は残っています。しかし台風は自然現象の一つです、長い目で回復を見守っていきたいと思います。
さて今日のお客様は仲の良いご夫婦と世界中を歩いている旅慣れたお客様でした。
前回のツアー同様「オガサワラオカモノアラガイ」は、お客様が発見してくれました。自分で見つけるとより印象に残るものです。(私より先に見つけられた負け惜しみではなく・・・)また発見したのも前回とほとんど同じ葉っぱ、30cmくらいの移動はあったようですが。ほんとカタツムリは移動しないことが大きな特徴の一つですね
ほんの少しですが秋の雰囲気を感じる朝夕です。昼間の直射日光の下では、まだまだ真夏の空気が残っていますが。
そんな季節の変わり目の石門へ仲の良いご夫婦お二人をご案内しました。
二航海での来島で母島では滞在中に南崎、石門、乳房山を踏破するとのことです。昨日は南崎、今日が私と石門、そして明日はご夫婦で乳房山へ・・・・。元気なお二人です。
ガイド中にもお伝えしましたが、決して大きくはない母島ですがそれぞれの山にちょっとした違いの個性があります。この3日間でその違いについて感じていただけると嬉しい限りです。
そうした環境の違いがカタツムリの多様性をもたらした一因でもあります。
後半の父島も楽しんでください。
およそ5か月振りの日記になります。 あるリピーターのお客様からは「茂木さん、ガイドやめちゃったの?」と問い合わせがあったくらいです、おそらくこのブログの愛読者だった保全センターのTさんもさぞかし心配していたことと思います。
数少ないこのブロブのリスナー(リスナーとは言わないのか)の皆さん私はまだガイドを続けています。ただコロナ渦の中で小笠原への来島自粛中は全くガイドはありませんでした。自粛開け後、少人数ながら7月中旬から再開しています、ただ日記をさぼっていただけです。
さて昨日はダイビングを中心に小笠原へ二航海で来島されたお客様を石門にご案内しました。 「おがさわら丸」が出港後ということもあり貸し切りの石門です。
昨年の干ばつの大きな台風の影響かと思うのですが今年は激減している母島のカタツムリのアイドル的存在の「オガサワラオカモノアラガイ」もお客様自身がほぼあきらめかけた帰り道で発見しました。
上の写真は、石門中の段の終点ですが「ムニンセンニンソウ」が終盤ですが東港の海にはえる光景も拝むことができました。
岡山県から二航海で小笠原に山歩きを主にした観光でやってきた皆さんです。
前半は父島で後半は母島で、私は乳房山と石門の2コースをご案内しました。
二日とも天候に恵まれ母島にしか生息していない生き物たちにも巡り合え私も含めて楽しい時間を過ごしました。
今日は4人だけで南崎に行く予定とおしゃっていました、今日も快晴なので石門や乳房山の森とは一味違う南崎の森を感じていただければと願っています。
そして今夜は私も呼ばれて島の飲み屋さんで今回の打ち上げです。
春休み中の法律を学ぶ大学2年生の若いお客様を乳房山と鍋弦山にご案内しました。
お客様は大学で山岳部に所属しているということでしたので時計回りで山頂まで行き同じ道を下山後反時計回りで通行止めになっている儀兵衛山まで歩きました。
その間、オガサワラオカモノアラガイ、ヤマキサゴの仲間を発見、また水場に集まるメグロやオガサワラハシナガウグイス、オガサワラヒヨドリの水浴びもまじかで観察できました。 乳房山下山後日没までまだ時間があったのでショートコースの鍋弦山に行きました。
鍋弦山では乳房山とは違う植生をご案内しましたが最後に可憐なオオハマボッスの開花に出会えました。
海岸近くに生育するサクラソウ科の固有種です。この花が咲くと春の訪れを感じます。そんな暖かい一日でした。
春というより初夏を感じる南風が心地よい日です。
そんなコンディションの乳房山をダイビングを中心に二航海で小笠原に来島しているリピータの一人旅のお客様をご案内しました。
初夏を感じる日差しで山頂付近はいつもの湿気はなく、カタツムリたちに出会えるかな??という気持ちでしたが運よくオガサワラオカモノアラガイの子供を探し当てることができました。
また下山中には水場に沢山集まるメグロや登山道で餌を探すトラツグミにも出会い、そのあと乳房山でお目にかけることがまずない(乳房山以外でもですが)オガサワラカワラヒワにも遭遇しました。
下山後車で移動中にはオガサワラノスリが突然現れ、カメラに収めることもできました。この日はハト以外、母島の鳥たちのオールキャストが登場したといっても過言でない一日でした。
お客様のカメラの先生が野鳥を追いかけているとの話でしたが先生に良いお土産ができましたね、アカガシラカラスバトは後半の父島で出会えることを願っています。
年末年始は寒冷前線通過という少々荒れた幕開けになり初日の出のご来光は拝めませんでした。その後回復し1月3日の乳房山ガイドは北風の中でも穏やかなツアーとなりました。
母島に2回目のご来島というご夫婦に一人旅のお客様が2名という構成でしたが約7時間のツアーの中でチームワークができていくことを感じました、旅の面白さ楽しさは旅先での人との出会いもあります。乳房山という母島を代表する山の中で何かの縁で一緒になった皆さん、私も含めて良き縁を大切にしたいですね。
ツアー中にはこの雲霧林にしか生息しないテンスジオカモノアラガイやヤマキサゴの仲間を発見、またメグロの若鳥の群が季節外れに開花していたムニンヒメツバキの花に採餌に来るところを観察し写真に収めることができました。
同じ嗜好の皆さんは、またどこかの旅先で出会う可能性がありますね、世の中って結構狭いかもしれません。
冬の到来を感じる12月の初旬に「BSプレミアムのトレッキング小笠原スペシャル」を見て来島を決めたというお二人を乳房山にご案内しました。
この便のお客様は天候にあまり恵まれなかったのですが、この日はどうにか降られることもなく薄日が一瞬ですが差し込む乳房山の深い森を散策しました。
アカガシラカラスバトとの出会いこそなかったのですが母島列島にしか生息していないメグロの若鳥たちの群には何回か出会うことができました。警戒心がなくすぐそばまで寄ってくる海洋島独特の小鳥たちの習性を感じていただけたと思います。
次回リベンジの際は、海が安定している6月頃をお勧めします。季節を変えると同じ山でも違った表情を見せてくれます。
久しぶりのツアー日記になります。 10月下旬には私が母島に住んで以来の大きな強い台風21号が直撃して畑や登山ルートを大いに荒らして過ぎ去っていきました。
それから2週間ほどが過ぎ、ルートの復旧も徐々に進んでいます。そんな中父島からの日帰りのお客様を堺が岳へご案内しました。
お二人とも小笠原はリピーターということでしたが母島は初めての来島です。母島を代表する山の一つである堺が岳を通して父島母島の違いをご案内しました。 産卵時期に入っているオカモノアラガイは見つけることができませんでしたが、ヒメカタマイマイをお客様自身が見つけてくれました。
こうした固有のカタツムリが見ることができるのも母島の大きな特徴です。
大変短い滞在で14時出港の「ははじま丸」にぎりぎりの帰還でしたが、どうにか餞別のビールも届けられました。今夜はゆっくり休んで明日の最終日に備えてください。
最後に三人で写した写真は届いたら追記で載せたいと思っています。
秋の空気を感じる乳房山に私とほぼ同世代のご夫婦と仲の良い若い女性二人組のお客様をご案内しました。
昨日は、乳房山の山頂は霧がかかっていましたが今日はその雲霧も飛んで山頂からは東側の大崩湾から石門をきれいに望むことができました。
そして昨日の霧のおかげで固有のカタツムリたちもたくさん登場してくれました。左の写真は最初にお客さんが発見してくれたオガサワラオカモノアラガイのポイントです。
この時期モノアラガイの仲間は産卵の季節です。交尾中のテンスジオカモノアラガイやツルアダンの葉っぱの間に産み落とされた卵を確認することができました。
下山後はスパードライで乾杯・・・・、秋とはいえまだまだ暑い小笠原です。
日記の更新を2か月もさぼっていました。そのバツというわけではありませんが、1枚目の写真に私を貼り付けました。 日記の写真に自分を載せるのは気が引ける作業です、本当に。
さて今日は本来乳房山のガイドでしたが台風16号の影響で明日の「ははじま丸」が欠航する可能性があるということで、今日父島から母島に来島してすでに母島に滞在しているお客様と合流していく話もなくなり、すでに母島にいるお客様も明日の「はは丸」が欠航なら今日の便で父島に行かなくてはと、急遽行き先の変更になりました。
母島に住んでいるとこうした不便さというのか苦労がよくあります。それでも今は村内放送や観光協会を通して周知されるからいいものの、その昔はそこまで連絡がなく取り残されてしまうということもあったと記憶しています。そんな母島ですが好きでこっちを選んで住んでいるので誰にも文句を言う筋でもないでしょうが・・・。(愚痴になってしまいました、すみません)
今日のツアーは、写真の通り若いお二人。それぞれ一人旅のお客様です。おひとりはハードリピーター、おひとりは初めての小笠原旅行ということでした。おふたりとも2航海での来島。今日父島に渡ります、明日からの父島での滞在を楽しんでください。
内地では冷夏が続いているようですが母島は夏の本番を迎えています。
そんな気候の中、1週間の滞在で父島母島へ来島された私の娘と同世代の明るいお嬢様を南崎にご案内しました。
しかし、今日の南崎は「オオシロホシアシブトクチバ」という大型の蛾の幼虫が大発生してルートにぶら下がっているところも多数ありました。
本来明るいお二人なのでしょう、何事もなかったようにふるまいたいようでしたがやはり若いお嬢様たちですテンションは下がていました。でもどうにか小富士山頂に到着、ここではその幼虫もいなかったので明るい海を見てこの笑顔が戻っていました。
10日前の南崎では一部に大量発生していたこの幼虫ですが、今日は南崎全体に広がっていました。
主にアカテツという植物が丸坊主にされています。アカテツは冬のアカガシラカラスバトの需要な餌です。今回のことでようやく実をつけ始めたものもきれいに食べられています。そのことが心配されます。
お二人は、今日父島へ移動、父島では海のツアーが主だとのこと天気も良さそうですし楽しんでください。
二航海で念願の小笠原旅行に来られた同世代の仲の良いご夫婦を石門にご案内しました。
梅雨も明けた石門は写真のように夏本番です。しかしこの日は午前中時より発生する霧のおかげで爽やかな空気の中でのトレッキングになりました。その霧のおかげで乳房山では見つけることができなかったカタツムリたちにも出会えました。
また、この時期限定に現れるヒメカタゾウムシもお二人を歓迎するように出てきてくれました。
小笠原の固有の生き物たちは見た目の派手さがあるわけではないのですが、世界でここにしか生息していない者たちです。この日、観察できた生き物たちが末永く石門に生息していられる環境を維持していきたいものですね。
お二人は、最終日の今日は南崎ですね。良い写真をたくさん撮ってぜひフォトコンテストに応募してください。
内地が異常気象で30℃を超えている中、母島は爽やかな五月晴れです。
そんな梅雨が明けたような乳房山に世代の違うお二人をご案内しました。
お二人は同じツアー会社で申し込まれたため父島での海のツアーも同行されたとのことでお知り合いでした、若い彼女にとってはおじさん二人との登山で申し訳なかったのですが、自前の明るさでツアーを盛り上げてくれました。ありがとうございます。
今日は入港二日目の「ははじま丸」中間便という日です、大勢のお客さんが下船しましたが乳房山に登ったのはどうやら私たち3人だけのようです。登山中誰とも出会いませんでした。3人で独り占め(三人で独り占めというのもおかしいかな?)したような優雅な気分でした。
また機会があれば母島に来てください、お待ちしています。
連休明けの今日3名の女性のお客様を石門にご案内しました。
写真の通り梅雨の走りの石門は、小雨のツアーになってしまいました。しかし,元気な皆様は全て踏破。
予報の大雨もなく15時過ぎにはみんなで下山。
その後、北港東港に立ち寄って16時過ぎには元地に戻りました。
3人ともまだ母島に滞在とのこと、雨の石門も良いのだけれど雨上がり後の別の表情の森も見ていただきたいと思っています。
渇水の影響の中、気になるオガサワラオカモノアラガイを見つけてくれた皆さんに感謝しています。皆さんが再来島まではガイドの仕事を続けていきたいと今日感じました、再会を楽しみにしています。
2年前の9月に乳房山をご案内したお客様がこの10連休にご主人と一緒に再び母島に来島してくれました。
彼女たちの小笠原旅行最終日に南崎をご案内することになっていましたが天気予報は雨、催行するかどうか迷っていましたが「濡れてもいいので行きましょう」とご主人の一言で決行しました。
結果、快晴にはならなかったものの時折日も差してくれる曇り空で降雨はありませんでした。
小笠原ファンと自称する奥様、次回は石門に挑戦したいと言ってました。
数年後母島での再会を楽しみにしています。そして末永いお二人の幸せを母島で願っています。
10連休になったGWの真っただ中、初夏の風が吹く石門を女性の一人旅のお客様をご案内しました。
お客様は10年前(世界遺産登録以前)まで毎年のように父島に通い詰めたハードリピーターです。
10年ぶりの小笠原ということであえて母島のみの旅程を実行したそうです。
10年たてば当時の経営者も代替わりしていたりと当時の知り合いも少なくなっていることに気が付いていました。
そして人だけではなく遺産登録後の急激な変化を敏感に感じていました。
変わることは決して悪いことではありません。変わらないことが良いことだとも思っていませんが、残さなければならないものはあります。今日一日彼女と話をしていていろいろなことを考えさせられました。
また是非、母島へご来島ください、今日と変わらない笑顔でお迎えしたいと思っています
新婚旅行で2航海来島している私の次女と同世代のお二人を堺が岳から石門へご案内しました。
渇水が続いている小笠原ではこの2日くらい天候が安定していませんでしたが写真の通りこの日は晴天に恵まれボニンブルーの海を時々眼下に見ながらの楽しいツアーになりました。
小笠原を新婚旅行に選んだのは奥様ということで前から気になって行きたかったところだそうで、どうせ行くなら長く滞在できるこの機会を利用したとのことです。
この先まだまだ小笠原での滞在が続きますが本番は戻ってからの生活ですね。ツアー中に散見できたお二人のチームワークを大切に良い家庭をぜひ築いてください、母島からも応援しています。
小笠原にロングステイしている私の長女と同じ年のお客様を石門にご案内しました。
入林し手間もなくは、昨夜通過した前線の影響で北風が強く肌寒いトレッキングでしたが徐々に天候も回復しメグロの若鳥の小群に出会ったり、オガサワラハシナガウグイスのさえずりの中、春を感じる石門になってきました。
石門から下山後前回同様鍋弦山へ行きました。指定ルート入り口では偶然アカガシラカラスバトに出会い終点には春を感じさせるサクラソウ科のオオハマボッスが咲いていました(最後の写真)。漢字で書くと「大浜払子」と書き、払子は禅僧が煩悩を払う仏具のことでそれに似ているからが命名の由縁だそうです。
払子・・・。って見たことがないですけど。
まだまだ小笠原に滞在するとのこと、残りも楽しんでください。
メグロやオガサワラハシナガウグイスのさえずりが聞こえ始めた春を感じる石門に大学院で林学を専攻しているお客様をご案内しました。
母島での今年初めの石門ガイドです。さすが森林について専門に学んでいるだけに私が学ぶことも多かった一日です。
そのお礼というわけではないのですが、下山後は車で行ける範囲で北から南へそして鍋弦山指定ルートへ行きました。
前日は乳房山に一人で行かれたとのことです。
21㎡という小さな母島ですがそれぞれの場所で植生の違いを感じてもらえたと思います。
4月からは社会人として独り歩きを始めると言ってましたが、ご活躍を母島から応援しています。
香港から春節の長期休暇を利用して小笠原にダイビングで来島されたお客様を来島初日から二日続けて母島の山をご案内しました。
右の写真は、2月5日の最後に訪れた御幸之浜園地での写真です。
全く偶然に里帰りしていた島の女子大生とばったり出会ったのです。
屈託のない二人の笑顔とお客様のちょっと照れた笑顔が素敵だったのでトップの写真にしました。
ちゃんと乳房山や南崎もご案内しています、その写真は3枚目以降になりますけど・・・・・。
明日からの二日間の母島でのダイビング、そして父島での滞在も楽しんでください
なかなかこの日記が更新できずに今日に至ってしまいました。
今年初のガイドではないのですが乳房山に同世代のご夫婦二組をご案内した様子を報告します。
小笠原といえども1月はやはり寒い日があります、特に風向きによってその感じ方が随分と違います。今日は北風だったのですが程よい日差しがあり乳房山の尾根で感じる風は少し汗ばんだ体には心地よく感じるトレッキングびよりだったのではないでしょうか?
今日のお客様は大変仲の良いご夫婦二組でうらやましい限りです(うちが仲の悪い夫婦ということではないのですが)、これからもご夫婦でどこかのトレッキングやハイキングに挑戦して下さい。
これからも健康で末永くお過ごし下さい、機会があればまた母島の別の山にも御一緒に登りたいですね。
秋らしさを感じる乳房山に新婚旅行で京都から来られた若いお二人をご案内しました。
この数週間まとまった雨がなく乾いた乳房山だったため奥様が見たがったオガサワラオカモノアラガイは残念ながら発見できませんでした。テンスジオカモノアラガイや他の樹上性のカタツムリはどうにか発見しましたが。
でもこんなに乾いた乳房山だったので中間点にある人口水場では次から次へとメグロがやってきました。写真撮影のため3mほどまで近づいても逃げようとしない海洋島の鳥に驚いていました。
すべてコンプリートするより何か課題を残すことも大切です、次回はぜひ石門でオガサワラオカモノアラガイに挑戦してみてください。
さて、明日からの新婚生活お二人ならよい家庭が築けると思います。お幸せに・・・・、母島からも応援しています。
2012920
母島の属島になる、無人島の向島に行きました。
沖港から約20分で行けますが途中の海と空が夏と秋の間という感じでとてもきれいでした。
昨日は石門で季節の移り変わりを感じましたが、今日は海の上でそれを感じられました。
2012919
林野庁の仕事で石門に入林しました。3日前の都市大の皆さんと入ったときはそれほど激しく鳴いていなかったオガサワラゼミが昨日はメグロの声が全く聞けないほどの大合唱でした。
オガサワラゼミは、ツクツクボウシの仲間のため9月から10月の夏の終わりに羽化して鳴き声を聞くことが出来ます。
しかし、母島では1980年代に入ってきたグリーンアノールの捕食圧のため村の中ではほとんどオガサワラゼミの鳴き声を聞くことが出来なくなってしまいましたが、アノールの生息数が少ない石門のような薄暗い森の中とアノールのいない属島では、こうして頑張ってくれています。
また帰り際、巡視路脇で今年初めてムニンシュスランの開花を確認しました。まだまだ暑い日が続く母島ですが森では季節の変わり目に入っています。
2012916
9月14,15日続けて東京都市大学知識工学部自然科学科の先生お二人に学生たち4人と行動をともにしました。
萩谷先生を中心に野外調査法と実習を昨年から小笠原で行っています。昨年はちょうど「3,11」のあのときに来島していましたが私は一日石門のガイドを引き受けただけの係りでしたが、今年はひょんなことから丸二日一緒に行動しよるも食事をともにしたりと去年よりつながりが深くなりました。目的意識を強く持ちまじめに自分の課題に取り組む学生ととても気さくな先生お二人がまるで家族のような雰囲気でした。
来年また来島するのを楽しみにしています。
また今回突然のなか外来種駆除の体験をセットアップして学生たちに大変意義深い示唆を与えてくださった日本森林技術協会の園田さんにはこの場をかりて御礼申し上げます。こうした取り組みが母島らしいツアーのひとつなのかな。
と思った次第です。
2012907
本日の日記は、ツアーのことではなく我が家(といっても都営住宅ですが)の庭(?)に咲いた森林性サボテン三角柱の花のことです。
夜咲く一夜だけの月下美人はとても有名ですがその月下美人を一回り大きくしてちょっとエキゾチックにさせたのがこの花です。品種名で「ホノルルクイーン」と派手な名前がついています。
15年ほど前に植えたのがこんなに大きくなり、毎年この時期に見事な花を一夜限りで続けて4~5日咲かせてくれます。
ドラゴンフルーツというフルーツはこのサボテンの実です。また三角柱は丈夫なサボテンなので台木としてもよく利用されます。
2012903
9月晴れの昨日、のりがいい元気なお嬢様お二人を早朝6時から乳房山にご案内しました。お一人は8回目もうお一人は2回目ただし母島は初めてというお二人です。そんなお二人に母島の感想を聞いてみると、「父島とは全然違う。のんびり感ゆっくり感がより濃い。」とのことでした。
私たちはよく「母島らしさ」という言葉で差別化をしていますがその「母島らしさ」って人によって捉え方がまちまちだったりしています、その「母島らしさ」をもっと共有し具体化するのが母島の観光を特徴づけるひとつの道ではないかと思っています。
元気なおふたりさん今度は石門に挑戦してみてください。
2012819
私の長男茂木大海と母島保育園時代同級生だったという藤本文人君とその父と妹さんの3人と石門へ行きました。8月7日にはまだ五分咲きだったセンニンソウは写真のように満開で大変見応えもありました。
日曜日でおとーさんの野球が終ってからの出発だったので、ちょうどここでお昼になり、縦に座って眺めのよい場所でさわやかな海風を受けながらのお弁当は、なかなか気分の良いものです。
今日の石門は私たち以外誰も入山していませんでした。そんな静かな石門で(石門はそんなツアーが多いですが)昨日の雨がうそのように晴れた夏の1日で母島の森の一つを感じていただけたでしょうか?
2012813
今日のガイドは、ほのぼのとした雰囲気を持つ親子を南崎にご案内しました。
何度か南崎に設置してある人工水場でメグロの撮影を試みたのですが全て空振り。もうほとんど諦め、帰途「もう最後だしお水だけ入れてやりな・・」と小学校1年の幸ちゃんがペットボトルに溜まった水をバードバスに入れていたその最中にやってきました。全く彼女を警戒することなく50cmほどの距離で。
驚いたのは幸ちゃんよりそれを観ていたご両親です、きっと至近距離でいい写真も撮れたことでしょう。
2012807
久しぶりの石門ツアーです。
新婚旅行のお二人は昨日の乳房山登山に続いてのお客様でした。
エコツアーの大切なことの一つは個人同士のつながりと私は思っています。
それは、ガイドの私とお客様であったり今回のようにお客様同士の新鮮な出会いもその一つでしょう。
若いころあっちこっちうろうろした経験で印象に残ったのは
その土地での人との出会いでした。
そうしたサポートをするのも私たちガイドの仕事のひとつかな、と
思った今回の楽しいツアーでした。
。
2012727
本日は、30代の若いお客様を石門にご案内しました。 今回も昨日乳房山をガイドした若いご夫婦が続いて私のガイドで石門に行きました。 人それぞれです、嗜好や思い入れいろいろあるなか、やっと母島まできていただいたお客様に、母島のよさを伝え、またここで起こっている問題を共有することがガイドの仕事と思っています。
サブガイドではなく、本人の勉強のためと同行してくれた芝崎さんには感謝しています。ガイドの仕事で大切なことの一つとして安全管理があります、石門ツアーで4人はmaxに近い人数でした、彼がいたことでとても気が楽になりお客様の対応も余裕が出来ました感謝しています、そんなツアー私も楽しめました、若い皆さんも楽しんでいただけたのではないでしょうか。
それを物語るのはポーズを決めたこの写真かな???
2012719
7月17,18日と続けて南崎のガイドでした。梅雨明けの青い空に海の色がとても美しい小富士からの写真を2枚ご紹介します。今日19日が大潮なのでちょうどお昼頃が干潮で珊瑚もよく見えています。
母島ではこの時期、南崎の小富士からのこの景色が一番美しいかもしれませんね。
2012706
久しぶりの乳房山ツアー、ハハジマノボタンやオガサワラシコウラン、イモランなど母島の夏花(?)が開花しているこの時期に、そうした夏花の様なお客様お二人をご案内出来たのは偶然だったのでしょうか?
私の長女とほぼ変わらぬお二人をご案内しましたが、お二人のようにしっかりと自分を持って生きて欲しいと実娘に対し親父は思いました。
すいません、個人的な話で・・・。
彼女たちも大変喜んでいましたがこの時期母島のコアなお花に出会えるときです、海もなぎなのなので海山ともにお勧めの時です。
2012703
本日は、外来種駆除のしごとで妹島に行っていました。27年母島在住で初上陸です。
ハハジマメグロは、母島本島とその属島である向島と妹島にだけ生息しています。その理由は標高の高さと言われています。妹島は母島の属島の中では一番標高の高い島です。その高さが台風その他の天災からメグロを守ったのでしょうね。
さて、本題になりますが昨日のツアーの写真です。昨日は石門に添付したお嬢様方をご案内しました。石門のよさが分かるにはまだ早いなんてかってにこちらが思っていた私の娘と同じ歳のお客さんもご覧の通りとても楽しそうでした。
2012626
その後、予定通り9時に沖村を出発し乳房山に登り始めました、しかし10分もしないうちに予期せぬ雨が降り始め、南の暗い雲の方から落雷まで聞こえ始めました。雨はまだしも雷は登山にとって大変危険です。
携帯が通じるところで観光協会事務局に電話をして下の状況を教えてもらい、結果半分くらいで下山しました。
しかし下山してみるとその雲も薄らぎ明るくなってきました。そこで気を取り直して登ったのが堺が岳です。乳房山で見られなかったハハジマノボタンも見ることが出来たし、何より夏の濃い青々した母島の海と登れなかった乳房山を裏から拝見でき、お客様もまずまず満足だったのではないでしょうか?
2012626
長い梅雨が終わり、例年通り返還祭をさかいに母島は夏本番です。
この日記も雨の光景ばかりをお伝えしましたが、写真は都営住宅のわが家から見た今朝7時30分ころの風景です。
説明は不要。といった感じの夏空です、この時間に畑から戻ったのですが
すでに汗びっしょりです。
今日は、これから女性のお客様お一人を乳房山にご案内します。梅雨の時と違って水は1リットル以上必要、また熱中症に備えてこれからはアイスノンも持って行きます。
朝の乳房山頂上付近は、まだ雲に覆われていましたが、登頂のころは霧も晴れて母島の夏の海と空を期待したいものです 。
2012612
6月中旬になり、内地の梅雨入りがニュースに聞かれる季節になりました。例年だとこの時期太平洋高気圧が安定しはじめ、いよいよ夏の本番か?
というころですが、今年は違います。暑くならない、梅雨があけない、です。
そんな中新婚旅行のお二人とプロの写真家の3人を石門にご案内しました。写真家のお客様は取材ということではなくただ気に入った風景に出会うとシャッターを切るという感じでした。でも、しかしそこは、やはりプロです。写真のように三脚を立てさすがにとてもいい機種で撮影をされていました。
新婚旅行のお二人も大変気さくなご夫婦で(前の日記もそういえば新婚さんでしたね)初対面とは思えない3人のよい雰囲気で楽しいツアーでした。
2012522
5月も下旬に入り、山のお客様も団体から個人のお客様に変わってきています。そんななか今日は初々しい新婚さんカップルを石門にご案内しました。
うち同様姉さん女房ということで奥様が常にリードする感じで進みました。(うちもそうかな)それでも高校時代山岳部だったご主人が足元の悪い(滑りやすい)下りのは、ご主人が奥様を気遣って帰途でした。(うちもそうかな)
2012430
ゴールデンウイーク初日の今日は写真の通り若いお嬢様たちとの石門ツアーでした。大学でも生物を専攻していて今もそれを生かした仕事に従事している子もいました。
そんな彼女たちですが、オガサワラオカモノアラガイを発見して「かわいい」と歓声をあげ、大崩湾の石灰が夕べの雨で流れ出ている白いグラディーションを観ては「きれー」と歓声をあげ、10mを超える木性シダのマルハチを見上げては感動したり。
若いってほんといいですね。
帰りのルートでは、おそらく今シーズン最後と思われるザトウクジラのブローにも出会えましたし、天気も快晴とはいかなかったものまずまず山歩きにはちょうどよい外気でしたし、春の石門を楽しんでいただけたのではないでしょうか。
2012427
前回は雨の石門、今回も雨シリーズというわけではないのですが雨の乳房山をご紹介します。昨年から林野庁関東森林管理局から母島の希少野生生物保護管理員という委託を受け月に3回ほど母島の森を巡視しています。
今日は「ハハジマメグロ」のラインセンサスで乳房山に登りました。
小鳥たちは早朝が動きがよく、また繁殖のこの時期だと未明のころ雄のさえずりを聞くことが出来ます。
メグロの密度は母島本島内ではかなり高いものと思います。「ヒィーヨェ」といった優しい地鳴きはツアー中でも必ずといっていいほどよく耳にしますが、オスがなく自分の縄張りを誇示したりメスを惹きつけるためのさえずりは、普段はなかなか聞くことが出来ません。
この繁殖の時期の早朝に聞くことが出来るといわれています、そんな訳で写真のようにライトが必要なくらいのとき登り始めました。肝心のさえずりは1度だけ確認できたのですが、私の耳がまだその声に慣れていないので
聞き逃してしまっている可能性もあります。メジロのさえずりに似ていてやや低めに低音で鳴きます。
ではなぜ早朝のこの時間にさえずるのか?
内地のカラ類(シジュウカラやコガラなど)は、メスが早朝に産卵をするそうです。そしてその産卵直後の数時間が次の卵の受精可能の率が高まるそうです、そんな時間にもし別のオスに浮気をされたら次の卵は自分以外の遺伝子を持った子になり他の父親の子を育てなくてはならなくなります。そこでカラ類はこの時期その早朝に一生懸命さえずるそうです。
メグロの早朝のさえずりにも、カラ類にみられるような必然がきっとあるのでしょうね。
写真は、そんなメグロと関係なく今日の朝のそれも雨にそぼる乳房山です。途中から降られたのですが、降り始めると鳥たちの動きが止まり、写真のような固有のカタツムリが大喜びしていました。
2012414
春の低気圧の通過に伴って寒冷前線が小笠原の上空にあり、不安定な天候の中
石門へ巡視の仕事で入りました。
このホームページのヘッダーの写真もそうなのですが、実は石門はしっぽりと霧につつまれた方のが雰囲気は出ると私は思っています。 実際ここ石門で生育している植物やカタツムリは、この高湿度に順応して進化したものばかりです。
また霧に濡れた植物は生き生きとして写真写りもよくなります。
2012403
きょうのお客さんも、2航海でゆっくりと父島母島の山と海を回られている一人旅の女性です。
お仕事は薬の研究部門で活躍されているとのことで、石門の尾根ルートに出現する写真のサルノコシカケに興味をもたれたようです。昔は漢方の材料として珍重された時代もあったそうです。そんなお仕事のためかまたプライベートガイドだったので私も彼女に合わせたガイドが出来たのでいろいろなことを今日一日で吸収してくれました。
「また是非、母島に来ます」と明るい挨拶でわかれましたが、次回彼女が来るときもごみ一つ落ちていない変わらぬ石門をご案内したいものです。
2012401
おがさわら丸出港翌日ですが、このホームページからお申込をしていただいた気さくな荒井さん親子が今日の乳房山ツアーのお客様です。
天気予報は、曇りのち晴れでしたが、頂上が近づくお昼前になるとお日様はほとんどなくなりまさに霧の中の雲霧林を歩くツアーとなりました。
そんな訳で、頂上からの眺望は見られませんでしたが、写真のように着生植物が生き生きしている様子やオガサワラオカモノアラガイ、テンスジオカモノアラガイ、その他固有の樹上性陸産貝類が沢山確認できました。
荒井さん親子、明日は父島に渡り、まだ釣っていない小笠原での魚釣りに挑戦するそうです。
長期の休みを調整する事が難しい日本社会ではなかなか出来ない事かもしれませんが荒井さん親子のように2航海の旅程で父母両島をゆっくり過ごすのが小笠原旅行の理想だと思います。
2012323
快晴の乳房山登山日和の今日、ほのぼのとした親子のお客さんお二人をご案内しました。昨日は父島のハートロックに行かれたそうで、そこの森や植物の違いに驚いたり、春の母島の山の空気をいっぱい吸ってもらえました。
そんな一日の中でお二人が一番喜んでくれたのは写真にあるメグロの観察だったのでは、登りのコースで国立公園区域に入ってすぐにある人口水場で10分ほど休憩をかねて座っていたら、次から次へとメグロやハシナガウグイスが水浴や給水に現れました。ここ何日かまとまった雨がなかったので自然の水場がなくなっていたようで、小鳥たちも気持ちよさそうに水浴びをしていました。
2012321
今月から石門コースの一部が利用できるようになり、昨日のツアーは今年二回目の石門コースです。私の長女と同じ歳の若いおふたりでした。
写真は、ルート脇に生育している母島の固有シダであるリュウビンタイモドキの大きな葉っぱの上にいたやはり母島の固有かたつむりオガサワラオカモノアラガイを観察し写真撮影の最中です。
前回の石門ツアーでは、偶然アカガシラカラスバトに遭遇しました。
来月から全面利用できるようになりますがいろいろな自主ルールがあり、入林に際してはそれなりの装備と体力が必要です。もし石門ツアーをご希望されるとしたらそうしたことを確認の上お問い合わせください。
2012309
3月に入って一週間が過ぎました、内地も暖かい日が続いているようですが、母島も急に春が訪れた陽気です。
写真の「オオハマボッス」の花と「ムニンハマウド」の花序は、どちらも
春を告げる海浜性植物の代表です。サクラソウ科のオオハマボッスは可憐で清楚な雰囲気で春の訪れを教えてくれます。セリ科のムニンハマウドは、逆に男性的な力強さを持つ春の到来を感じます、写真では分かりづらいと思いますが今はまだつぼみです、これが開花するころはかなり夏の本番に近づいているころです。
ツツジ科の「ムニンシャシャンボ」ですが、これは冬の花でこの花が終ると、春の訪れなのです。
2012223
巡検という国有林地と民有地の境界杭をチェックする仕事で、島民もあまり知らない母島の北にある館山に行く予定でした。準備万端整え「さー出発」と行った途端に雨が降り始め中止としました。
この仕事のおかげで、普段足を踏み入れる事のないようなところへ行く事ができます。今後も続きそうなのでこの日記のねたとして利用しようと思っています。
さて、そんなわけで時間が突然空いたのでこの日記を書き始めました。写真はオガサワラカワラヒワという母島列島と火山列島(硫黄列島)のみに生息する
カワラヒワの一亜種です。内地にいるカワラヒワより体が小型なのに対してくちばしが大きいのが特徴です。これは内地のカワラヒワが食べる種子より硬い小笠原の乾性低木林の樹木の実を餌としているためといわれています。
先便のガイドツアーのお客さんのなかにバードウオッチャーがいて、南崎に行ったとき、ぜひ見たいと言っていたのですが現れる事がなかったのでここに登場してもらいました。
写真のオガサワラカワラヒワは、2009年の秋に写したオスの写真です。私たち島民もめったに見る事が少なくなった小鳥で絶滅危惧IB類(EN)に属しています。