卒業旅行で二航海小笠原を訪れていると今日の大学生を堺が岳にご案内しました。
本来は石門までがご希望だったのですが昨年の10月の大雨で石門に至るルートの一部が崩壊して今はその手前までしか行くことができません。
それでもそこに行くまでの森の雰囲気は父島の乾性低木林にはない母島らしさを感じることができる植生です。もちろん父島の乾性低木林は世界に稀を見る世界遺産の大きな評価になっています。
小笠原の面白さは、決して大きくはない島ですが、そうした各島のオリジナルにあると思っています。
写真の通り少し薄曇りの天候でしたが、母島のシダが多い湿性高木林にはそんな天気も似合います。
母島らしい森を感じていただけたら幸いです。
4月からは社会人になるとの事ですが残り少ない学生時代を楽しんでください。
それぞれ別々の一人旅で小笠原を訪れた3人のお客様を乳房山と南崎へご案内しました。
左の写真は乳房山山頂付近でオガサワラオカモノアラガイを発見して私たちに教えてくれた愛知県からお越しのご夫婦と一緒に写した1枚になります。
2枚目の写真はその後、私のお客様が発見したときの記念撮影になります。
初日の乳房山は時々小雨も降る決して恵まれた天候ではありませんでした、しかし雲霧が発生しやすい乳房山にはある意味雨が似合います、植物も特にシダ類は雨に濡れると普段以上に美しく見えます。
二日目の南崎は少々風が強かったものの天気には恵まれたツアーになりました。南崎は海が近いルートを歩くため森山と海のコントラストを楽しむコースです、曇ったときと晴れたときの海の色は全然違うので南崎は晴れた日のツアーの方がその良さを満喫できます。
この日も山頂付近で若い一人旅のお客様と出会い一時行動を一緒にしました、その写真が3枚目の小富士山頂での写真になります。
前回も書いたことですが、旅の楽しさの一つはこうした人との出会いがあります、この二日でいろいろな出会いがありました。
またいつか皆さんと母島で出会えることを願っています。
本来であれば乳房山山頂で集合写真ですが、今回はわけあって(大したわけではないですが)登山口での撮影となりました。
下山後の撮影です、ご覧のように世代もまちまちのメンバー、5組8名という最近のガイドとしては多い人数でした。
登り始めは初対面ということもありお互いに遠慮もあったメンバーですが下山後は写真の通りお互いに打ち解けてチームワークができた雰囲気です。
旅の楽しさは、旅先での人との出会いもあります、それが地元の人でも同じ立場の旅人同士でもです。
何かの縁でこの日一緒になった皆さん、また機会があればこのメンバーで母島の山を歩きたいですね、昨日はありがとうございました。
母島の1,2月は、長袖や上着が必要になる程度の寒さが続く日があります。
この日は北風ながら日差しが心地よく感じる乳房山に東京からのお客様をご案内しました。
1月に入ってまとまった雨がないので乾きぎみの乳房山ですが、オガサワラオカモノアラガイの赤ちゃんを1頭発見できました。秋が産卵期のためこの時期は稚貝しか見られないときです。
鳥たちは、アカガシラカラスバトは現れなかったのですが、メグロやメジロの群れに出会い母島の森らしい雰囲気を感じていただけたと思います。
明日の船で内地の戻るとの事ですが、内地は十何年ぶりの寒波に見舞われるとニュースで聞きます。体に留意されお過ごしください、機会がありましたらまた母島の山をご一緒したいと思います。
1月第2便のお客様です。
群馬県でハイキングクラブに属し、毎週のようにいろいろな山に出かけているという元気な私とほぼ同世代の大変明るいお客様を乳房山と南崎にご案内しました。
天候には大変恵まれ、歩いていて、熱くもなく、寒くもないトレッキングには最適のコンディションでした。
ただ今年になってまとまった降雨が母島ではなかったため、乳房山でお目当てのカタツムリをご紹介できなかったことが心残りです。
しかしそのことを補うようにメグロをはじめ母島の鳥たちはお客様のまじかまで来てくれていました。
もし機会があれば、再度乳房山か石門で母島の固有の陸さん貝類をご紹介したいと思います、もし可能であれば山仲間の皆さんとご一緒に・・・・。
フロリダとシンガポールに長く住み仕事をしていたという大変フレンドリーなお客様を堺が岳と鍋弦山にご案内しました。
昨日の天気予報は雨マークが出ていましたが、写真の通り午前中は快晴の堺が岳を登頂することができお互いの海外生活の話などもでき楽しい登山になりました(私も若いときパラグアイとアルジェリアにそれぞれおおよそ1年間ずつ住んでいました)。
また観葉植物を育てることが趣味ということでうちの畑もご案内していろいろ植物の話も楽しくさせていただきました。
残すところ3日間の小笠原滞在になりますがどうにか天候に恵まれることを願っています。
次回はぜひ今回一緒に来島予定だったお友達と石門に挑戦してください。
岐阜県の高校の同級生という仲良しの3人組を秋の乳房山にご案内しました。
3人は毎年3~4回はいろいろなところに旅行をするという仲です。3年前に父島を訪れたので今回は母島のみの訪問ということで本日乳房山に登りました。
登り始めはまずまずの天気でしたが山頂では濃い霧に包まれ霧雨も降るような急変する天候でした。
その霧雨のどうにかおさまり、山頂から先の良く皆さんが母島らしい風景と評する固有種の「テリハハマボウ」の大木が生育するところまで行き無事下山しました。
明日、明後日とまだ母島に滞在します、父島とは一味違う母島を楽しんでください。
夏の終わりと短い秋の到来を感じる10月の乳房山へ東京から初めての小笠原というお客様をご案内しました。
驚いたのは、そのお客様が私の大学と学部学科まで一緒だったことです、歳は一回り以上私より若いため同じキャンパスにいたわけではないのですが・・・。
更にびっくりしてしまったことは、お客様の出身高校が私の兄貴と同じ高校でした。世の中意外と狭いものですね。
さて、この時期乳房山のオガサワラオカモノアラガイは産卵の時期です。二人で成貝と卵を探しました。
2枚目の写真がお客様が見つけてくれた成貝です、そのあと卵も見つけました。カタツムリの世界も秋に入っていました。
最後の写真はお客様から一緒に撮りましょう、とリクエストがあり写した写真になります、先輩後輩という縁で観光協会の職員に写してもらった1枚になります。
お客様は今日から父島に移動、残りの小笠原旅行も楽しんでください。
数年前に乳房山、南崎、石門と母島の主だったトレッキングコースをご案内した京都からのお客様を再び3日間母島の山域を一緒に歩きました。
前回もそうだったのですが今回は写真撮影が主たる目的のため全てプライベートガイドにしました。
1枚目の写真は初日に乳房山へ行った後、新夕日が丘で夕焼けの撮影です。2枚目は天候に恵まれた南崎の小富士と鍋弦山指定ルートです。
最後の写真は10月は石門までは行くことができないため堺が岳での写真になります。
いずれの日もまずまず天候に恵まれ良い写真が撮れたのではないでしょうか?
今日の「ははじま丸」で父島に移動、10月29日まで父島で海と山の写真を撮る予定だそうです。
小笠原の今まであまりほかの人が撮らなかった切り口で撮っていただき、小笠原の一味違う風景等をカメラに収め皆さんにアピールしていただければと思います。
またいつか母島での再会を楽しんにしています。
少しずつではありますが小笠原の短い秋の到来を感じる季節になりました。
そんな9月の下旬に石門、乳房山、南崎と母島の主だったトレッキングコースを3日間連続して踏破された健脚のお客様がいました。
一人旅だったのですがそれぞれのコースにご一緒できたお客様がいて母島の山の違いのようにそれぞれのお客様にあった楽しいトレッキングになったと思います。
旅の楽しさの一つに旅先での人との出会いがあります。
こうして母島の山での出会いは何かの縁ののでしょう、そうした縁を大変大切にされる皆様です、きっと何処かでまた再会されることもあるかと思います、その時は母島のことをぜひ語り合ってください。
ちなみに写真ですがはじめの2枚が石門、3,4枚目が乳房山、5,6枚目が南崎になります。、
日本列島を直撃している台風14号ですが小笠原からは100km以上離れています、しかし海は繋がっているので大きく影響を受けています。
この台風のためツアー当日の「ははじま丸」は欠航になりました。
当初この「ははじま丸」で父島から移動してくるご夫婦と3人での石門ツアーでしたが、写真の通りおひとりでのツアー催行です。
出発前には激しい雨が降りましたが、ツアー中は幸い雨もなく、時折晴れ間もあるまづまづ恵まれた天候でした。
自然保護活動に興味を持ち今後そうしたことに何らかの形でかかわりを持ちたいと話していたお客様です。この日の石門を通していろいろと感じていただけたのではないでしょうか?
世界遺産の森を守り続けることの難しさ等々を感じていただけたら幸いです。
また、今現在日本列島を直撃している台風14号ですが大きな被害が出ないことを願っています。
台風11号が発生。小笠原の北を通過するという微妙な天候の中、南崎と島内観光そして翌日は乳房山を夏休みで10日間父島母島を訪れているお客様をご案内しました。
左の写真は乳房山の頂上から尾根を下った木道です。乳房山はこの先が崖崩れになり数年ここには行くことができませんでした、しかし東京都の計らいで通行止めの区間を縮めてくれたことで今回行くことができました。
数年通行止めが続いていたことでルートは荒れていたはずです。
そうした荒れたルートも都レンジャーの方たちによって歩きやすく整備されていました。今回の通行止めは次の写真の昔ハチマキと言っていた沖村や母島属島が見下ろせるところまでです。
早く乳房山が周回できるルートになってほしいと思いますが今回の都の計らいに感謝します。
さて私たちのツアーですが台風は父島の北部を足早に通過したこともありほとんど影響もなく無事終了しました。今回父島ではそれなりの被害があったということです、心よりお見舞い申し上げます。
お客様は今日の船で内地に戻るとのことですが、ぜひ次回は石門に挑戦してください。また、内地でのご活躍を祈念しています。
なんとおよそ30年ほど前に石門に何回か入林したことがあるお客様と母島に友人がいるお客様のお二人を石門にご案内しました。
30年前には私も母島にいましたがそのころは専業農家で山に行くことはまずなかったころです。私よりも昔の石門をご存知ということでいろいろとお聞きしたいと今日のツアーにのぞみました。
しかし、さすがに30年も前なので細かいことは憶えていないとのことでしたが、ところどころにツルダコ(ツルアダン)が増えているような気がすると話していました。
昔は希少種を守るためにツルアダンをみんなで刈りこんでいた話はよく聞きます、短いコメントですが貴重な話を聞くことができました。
お二人とも今日の船で内地に戻り日常が始まると思います、お仕事に励んでください。
男性のお客様はほぼ私と同世代、女性のお客様は私の長女次女と同世代のお二人を乳房山にご案内しました。
女性のお客様には、親父みたいな世代の二人が一緒でごめんなさい。でもお二人は昨日の南崎ツアーでも一緒だったとのことで左の写真の通り終始良い雰囲気で過ごすことができました。
このところ霧や雨の乳房山が多かったのですが久しぶりに山頂からは夏の大崩湾の海がべた凪で広がり大汗をかいて登ったことが報われるようでした。
お二人とも明日から父島です、天気がやや下り坂になることが気になりますが後半の小笠原も楽しんでください。
またいつか石門を三人で歩きたいですね。
去年の6月に父島を経験しているアウトドアー派のご夫婦を石門にご案内しました。
左の写真は堺が岳山頂下のムニンセンニンソウです。
この時期約1週間ほどの期間ですが写真のようにお花畑が広がります。
まだ八分咲きといったところですがセンニンソウの甘い香りが漂っていました(お伝え出来ないのが残念です)。
お二人は日本のいろいろな山を登っています、そんな経験を顧みても「石門の植生は独特ですね}とコメントを頂きました。おそらく日本ではあまりない雲霧林だからだと思います、こうした石門のオリジナルをいつまでも残していきたいと思います。
お二人も残りの母島とそのあとの父島を楽しんでください。
私の長女が住んでいる福岡から高校時代の同級生というお二人がロングの滞在で小笠原を訪れてくれました、おひとりのお客様は長女の隣の市に住んでいるということで何とも初めから親近感を感じるお二人です。
初日は南崎と島内観光、二日目はもう一人野球を続けているという私と同世代のお客様が加わり乳房山をご案内しました。
南崎の植生と乳房山の植生の違いを感じていただけたと思います、それぞれの植生でそれぞれに進化したカタツムリを見ることができました。またいつもであれば10月11月が繁殖期のオガサワラオカモノアラガイ、テンスジオカモノアラガイの卵もお客様が発見。今年は秋の訪れが早いのでしょうか? 乳房山からの下山途中ハトも現れてくれました。
この二日間で母島の世界遺産の主だったキャストたちに出会うことができました、小笠原の価値を感じていただければ幸いです。
残り一日は母島の海を楽しんでください、二日間ありがとうございました。
8月に入り母島も夏の本番です。
さて、そんな夏の石門に自然が大好きというアウトドア―派の新婚さんのお二人をご案内しました。
左の写真は、石門ツアー終点の展望台ですがまるで湖面のような波一つない穏やかで澄んだ海が広がっています。この時のお二人から「東京にもこんな景色が観られるところがあるんだね!!」と歓声を上げていました。
足元にはこの時期に開花する清楚な花のムニンセンニンソウ、そして遠景には父島が見えます。
その後の帰途では私も石門の森の中では初めて出会うオガサワラタマムシがお二人の結婚を祝福してくれているかの如く登場しました。
末永く仲良くお幸せにお過ごしください。
リフレッシュ休暇で長期休みを取って父島母島をロングで滞在されているご夫婦を石門にご案内しました。
台風5号が発生して不安定な気候の中、またこのところスコールというよりゲリラ豪雨のような雨が続いていたため足元が悪い中のツアーになってしまいました。
そのようなことあり途中で引き返すツアーになってしまいましたが、母島のうっそうとしたジャングルのような雲霧林を感じることができたと思います。
是非次回は終点まで一緒に行きましょう。
残りの小笠原滞在楽しんでください。
昨年のちょうど同じ時期に石門をご案内した大変仲の良い母娘(この日記の「20210724」です)と今年は乳房山を一緒に歩きました。
天候も去年と似たような薄曇りで時たま霧が発生するような天気です、そんな状況だったため固有の陸さん貝類には多くの種類に出会えました。
また乳房山では珍しくグリーンペペも確認できました(4枚目の写真です)。
母島を再訪した理由をお伺いすると「内地の植生にはないジャングルのような森をまた見たかった」とお母さまからコメントがありました。 そのコメントを意識して2,3枚目の写真を今回採用させていただきました、ちなみに1枚目は娘さんが最初にオガサワラオカモノアラガイ発見したときの写真です。
今日から父島ですね、ぜひ父島の森も歩いてみてください。機会がありましたらまた母島でお会いしたいですね。
夏の本番を感じる堺が岳、石門をセルビアから一時帰国で日本に戻ってこられたお客様をご案内しました。
セルビアは内陸国なので海がきれいなところに行きたかった、等の理由で小笠原を訪れてくれました。
石門に行くルートはほとんどが森の中を歩くコースです、しかしその中で時々目の前に広がる海が印象に残るコースだと思います。
またこの時期ならではの固有種の開花やオガサワラオカモノアラガイやメグロやアカガシラカラスバト、オガサワラハシナガウグイス達にも身近に出会えることもできました。
今日は南崎に行かれるとのことですが、南崎は海と森のコントラストが大変きれいなところです、天気も良さそうなので充分に楽しんでください。
ここ1か月くらいの乳房山は標高300m以上は霧のなかでカタツムリたちが大変喜ぶ環境でした。
今日も登り始めは頂上っ付近は霧に覆われていたのですが徐々にその霧が晴れ始め久しぶりに青空と青い海を眺められる乳房山でした。
そんな乳房山に仲の良いご夫婦をご案内しました。
午後からは晴れたとはいえ午前中の霧のおかげでカタツムリたちともたくさん出会えることができました。
乳房山や石門のツアーではやはりモノアラガイとの出会いはお客様にとってはうれしいものと思います。
今日のツアーではそのほか山頂付近にオガサワラノスリや道中メグロやオガサワラハシナガウグイスも多く出現して私たちを歓迎してくれました。
17日からまた父島に戻るとのことですが、天候もこれから回復してくる予報です、父島でも楽しんでください。
霧に包まれた乳房山を兵庫県と東京都から来島されたお二人をご案内しました。
春のこの時期は海水温が低いためか海上には靄がかかり乳房山には霧がかかることが多くあります。
そうした環境が父島の乾燥した植生とは少し違う母島のウエットな森を作ります。そしてその湿潤な森の中にここにしか生息していないカタツムリが生息しています。
昨日のツアーでもたくさんのそうした固有のカタツムリを確認できました。
ガイドツアーでも多く確認できるということは健全だという証拠と思います。
そうした母島のここにしかない自然をいつまでも後世に残したいですね。
GWもそろそろ終わり内地に戻りいつもの生活が始まると思いますが、機会があったらまた母島でお会いしたいと思います。
お待ちしています。
GWの初日、霧にけぶる石門へ30代の若いお客様を4名ご案内しました。
そのうちのお一人のお客様からの申し込みの際に私から「トレッキングシューズをご用意ください。」といつものようにアナウンスしたところ、快く了解の旨の返事をいただきました。
その後直前になりどうしても手に入らないと連絡がありました。事情を聴くとすでに父島に滞在していたとのこと・・・。
今更お断りもできないのでスニーカーでの参加になりました。
結果はやはり帰途の下り坂では大変苦労していました。
石門ツアーでは足元を軽登山靴等でしかっりと固めることの重要性を再認識させられました。
次回はトレッキングシューズで晴れた石門に挑戦してください。
季節外れの台風1号直撃後の乳房山に左の写真の通り40年前に小笠原の父島に来たことがあるという私と同世代の客様と他は私たちの息子や娘と全く同世代の4名の若者をご案内しました。
午前中は晴れ間があるまずまずのコンディションでしたがお昼を食べたころから霧が出始めました。
午後の行程はカタツムリたちも午前中に確認できたので、霧で視界がなくなる前にと急いで頂上を目指しました。
しかし、到着したときは東はほとんど視界がない霧で覆われえいました、西側で一部晴れ母島の集落や港を見下ろすことができました。
見晴らしのなさは少し残念ですが、こうした霧がかかる乳房山だからこそみんなで探したあのカタツムリがあのような姿に進化できたのです。そうしたことを身をもって感じていただければと思います。
皆さん、また機会がありまあしたら晴れ間がある乳房山に再挑戦してみてください。
小笠原もこの時期は肌寒い日があります、そんな時期ですが今回のお客様3人は三日間とも快晴の天気に恵まれました。おかげさまでトレッキングには最適と思われるコンディションで過ごすことができました。
3日間のスルーガイドのお客様は同じ山岳会(ロゴをアップしています)の仲の良い三人組です。その中のお一人が熊野古道でガイドを10年以上続けられているという経歴の方でした(こちらもロゴをアップしています)。
初日は乳房山、二日目が南崎の小富士そして父島移動の今日が堺が岳です。
決して大きいとは言えない母島ですがそれぞれの山や森の表情の違いを感じていただけたのであれば幸いです。今日から父島に戻りツアーも後半になりますが、母島と父島の違いを感じてみてください、そこが小笠原の面白いところの一つになります。
機会があれば今回踏破できなかった石門に挑戦してみてください、今後も変わらぬご活躍を祈念しています。
愛知県から来島されたお友達のお二人を乳房山と島内観光にご案内しました。
乳房山ではアカガシラカラスバトやオガサワラオカモノアラガイに出会い、メグロが無警戒に近くまで飛来してくれることに海洋島ならではの鳥たちの習性を感じていただけたと思います。
二日目の島内観光では今シーズン一番ザトウクジラがみられるコンデションに恵まれていました、御幸の浜園地では少し遠くにでしたがザトウクジラの群を確認しました。
帰りの「ははじま丸」では、もっと近くで観察できることを願ってお別れしました。
内地はコロナ渦が収まりません健康にご留意されてお過ごしください、そして機会があれば今回行くことができなかった南崎に挑戦してください。
東京から二航海で来島した私より少しだけ先輩の仲の良いご夫婦を初日に南崎、そして今日は乳房山へとご案内しました。
南崎では裏高根で春を告げるサクラソウ科のオオハマボッスに出会い、小富士の山頂からはザトウクジラの群を発見、帰途ではアカガシラカラスバトを近くで見ることができました。
今日の乳房山でも、メグロの若鳥たちの水浴びやまたまたそこにもハトが登場、その後もオガサワラオカモノアラガイやテンスジオカモノアラガイをご自身で確認されています。
お二人は生き物を引き寄せる何かを持っているのかと思うくらいこの二日間でご紹介したかった小笠原や母島の固有種に出会っています。
ツアーでは実物をご紹介して見て頂き感じてもらい感動してもらうことがお客様の記憶に残る最良のことだと思っています。さらにそこでガイドがどうそれらを紹介しプロデュースするかがよりお客様の感動を引き出し満足度を高める一助になると思っています。
残りの父島での海のツアーもきっとたくさんのクジラやイルカに会えることと思います、楽しんでください、次はご一緒に石門に行きたいですね。
2022年初の茂木日記です。
今年の最初に登場願ったお二人は父島で公務員のお仕事をされている若いご夫婦です。仕事柄母島へは何回か来島されているとのことですが、堺が岳へは行かれたことがないということです。
今回この連休を利用して堺が岳の登山に挑戦してくれました。
天候は写真の通り恵まれたのですが北風が冷たく尾根付近では上着が必要なくらいでした。
この時期なのでオガサワラオカモノアラガイの成貝に出会うのは難しいのですが2頭の幼貝をご紹介することができました、父島では見ることができない母島固有の陸さん貝類です。
最後は「ははじま丸」がドック入り中の代船として今後父母間を往復することになった新造船「くろしお丸」のお披露目に3人で参加して今日のツアーを終了しました。
今後もお仕事などを通して係ることもあるかもしれません、その際は宜しくお願いします。
秋めいてきた南崎と乳房山に私と同世代の女性お二人と、私たちの子供の年齢という若い男性のお客様をご案内しました。
台風18,19号が近くに発生していましたがどちらも小笠原から遠ざかるように西と東に逸れてくれました。幸いそのおかげで写真の通り天候には恵まれました。
三人のお客様には、乳房山と南崎の植生の違いを感じていただけるような開設を行いました、そしてその植生の違いから生息するカタツムリの違いなどを見ていただくことができたともいます。乳房山ではちょうどオガサワラオカモノアラガイの散乱シーズンです。オガサワラオカモノアラガイ、テンスジオカモノアラガイ両方の卵を発見しました。
全く別々の申し込みで一緒になった縁です、旅の楽しさは旅先での人との出会いがあります、縁がありましたらまたどこかでご一緒したいですね。
台風16号で着発便になった「おがさわら丸」で二航海来島中のお客様を乳房山にご案内しました。
台風は直撃は免れたものの大変大きく勢力が強く母島にも影響がありました。吹き返しが多少を残る中もし危険と判断したら戻ることも考えています、という申し出に快く了解を得て出発しました。
出発を10時過ぎに設定したこともあり、ほとんど台風の影響も感じることなくツアーを終了でき良かったです。
途中、オガサワラオカモノアラガイやその卵等々この時期の乳房山でのの重要なキャストたちにもお目にかかれ貸し切りの乳房山を堪能していただけたのではないでしょうか。
明日の「ははじま丸」臨時便がどうにか動いてくれれば後半の父島に行けますね、父島での海のツアーを楽しんでください。
今日、残した宿題解決のため母島で再会できることを私も楽しみにしています。
2012920
母島の属島になる、無人島の向島に行きました。
沖港から約20分で行けますが途中の海と空が夏と秋の間という感じでとてもきれいでした。
昨日は石門で季節の移り変わりを感じましたが、今日は海の上でそれを感じられました。
2012919
林野庁の仕事で石門に入林しました。3日前の都市大の皆さんと入ったときはそれほど激しく鳴いていなかったオガサワラゼミが昨日はメグロの声が全く聞けないほどの大合唱でした。
オガサワラゼミは、ツクツクボウシの仲間のため9月から10月の夏の終わりに羽化して鳴き声を聞くことが出来ます。
しかし、母島では1980年代に入ってきたグリーンアノールの捕食圧のため村の中ではほとんどオガサワラゼミの鳴き声を聞くことが出来なくなってしまいましたが、アノールの生息数が少ない石門のような薄暗い森の中とアノールのいない属島では、こうして頑張ってくれています。
また帰り際、巡視路脇で今年初めてムニンシュスランの開花を確認しました。まだまだ暑い日が続く母島ですが森では季節の変わり目に入っています。
2012916
9月14,15日続けて東京都市大学知識工学部自然科学科の先生お二人に学生たち4人と行動をともにしました。
萩谷先生を中心に野外調査法と実習を昨年から小笠原で行っています。昨年はちょうど「3,11」のあのときに来島していましたが私は一日石門のガイドを引き受けただけの係りでしたが、今年はひょんなことから丸二日一緒に行動しよるも食事をともにしたりと去年よりつながりが深くなりました。目的意識を強く持ちまじめに自分の課題に取り組む学生ととても気さくな先生お二人がまるで家族のような雰囲気でした。
来年また来島するのを楽しみにしています。
また今回突然のなか外来種駆除の体験をセットアップして学生たちに大変意義深い示唆を与えてくださった日本森林技術協会の園田さんにはこの場をかりて御礼申し上げます。こうした取り組みが母島らしいツアーのひとつなのかな。
と思った次第です。
2012907
本日の日記は、ツアーのことではなく我が家(といっても都営住宅ですが)の庭(?)に咲いた森林性サボテン三角柱の花のことです。
夜咲く一夜だけの月下美人はとても有名ですがその月下美人を一回り大きくしてちょっとエキゾチックにさせたのがこの花です。品種名で「ホノルルクイーン」と派手な名前がついています。
15年ほど前に植えたのがこんなに大きくなり、毎年この時期に見事な花を一夜限りで続けて4~5日咲かせてくれます。
ドラゴンフルーツというフルーツはこのサボテンの実です。また三角柱は丈夫なサボテンなので台木としてもよく利用されます。
2012903
9月晴れの昨日、のりがいい元気なお嬢様お二人を早朝6時から乳房山にご案内しました。お一人は8回目もうお一人は2回目ただし母島は初めてというお二人です。そんなお二人に母島の感想を聞いてみると、「父島とは全然違う。のんびり感ゆっくり感がより濃い。」とのことでした。
私たちはよく「母島らしさ」という言葉で差別化をしていますがその「母島らしさ」って人によって捉え方がまちまちだったりしています、その「母島らしさ」をもっと共有し具体化するのが母島の観光を特徴づけるひとつの道ではないかと思っています。
元気なおふたりさん今度は石門に挑戦してみてください。
2012819
私の長男茂木大海と母島保育園時代同級生だったという藤本文人君とその父と妹さんの3人と石門へ行きました。8月7日にはまだ五分咲きだったセンニンソウは写真のように満開で大変見応えもありました。
日曜日でおとーさんの野球が終ってからの出発だったので、ちょうどここでお昼になり、縦に座って眺めのよい場所でさわやかな海風を受けながらのお弁当は、なかなか気分の良いものです。
今日の石門は私たち以外誰も入山していませんでした。そんな静かな石門で(石門はそんなツアーが多いですが)昨日の雨がうそのように晴れた夏の1日で母島の森の一つを感じていただけたでしょうか?
2012813
今日のガイドは、ほのぼのとした雰囲気を持つ親子を南崎にご案内しました。
何度か南崎に設置してある人工水場でメグロの撮影を試みたのですが全て空振り。もうほとんど諦め、帰途「もう最後だしお水だけ入れてやりな・・」と小学校1年の幸ちゃんがペットボトルに溜まった水をバードバスに入れていたその最中にやってきました。全く彼女を警戒することなく50cmほどの距離で。
驚いたのは幸ちゃんよりそれを観ていたご両親です、きっと至近距離でいい写真も撮れたことでしょう。
2012807
久しぶりの石門ツアーです。
新婚旅行のお二人は昨日の乳房山登山に続いてのお客様でした。
エコツアーの大切なことの一つは個人同士のつながりと私は思っています。
それは、ガイドの私とお客様であったり今回のようにお客様同士の新鮮な出会いもその一つでしょう。
若いころあっちこっちうろうろした経験で印象に残ったのは
その土地での人との出会いでした。
そうしたサポートをするのも私たちガイドの仕事のひとつかな、と
思った今回の楽しいツアーでした。
。
2012727
本日は、30代の若いお客様を石門にご案内しました。 今回も昨日乳房山をガイドした若いご夫婦が続いて私のガイドで石門に行きました。 人それぞれです、嗜好や思い入れいろいろあるなか、やっと母島まできていただいたお客様に、母島のよさを伝え、またここで起こっている問題を共有することがガイドの仕事と思っています。
サブガイドではなく、本人の勉強のためと同行してくれた芝崎さんには感謝しています。ガイドの仕事で大切なことの一つとして安全管理があります、石門ツアーで4人はmaxに近い人数でした、彼がいたことでとても気が楽になりお客様の対応も余裕が出来ました感謝しています、そんなツアー私も楽しめました、若い皆さんも楽しんでいただけたのではないでしょうか。
それを物語るのはポーズを決めたこの写真かな???
2012719
7月17,18日と続けて南崎のガイドでした。梅雨明けの青い空に海の色がとても美しい小富士からの写真を2枚ご紹介します。今日19日が大潮なのでちょうどお昼頃が干潮で珊瑚もよく見えています。
母島ではこの時期、南崎の小富士からのこの景色が一番美しいかもしれませんね。
2012706
久しぶりの乳房山ツアー、ハハジマノボタンやオガサワラシコウラン、イモランなど母島の夏花(?)が開花しているこの時期に、そうした夏花の様なお客様お二人をご案内出来たのは偶然だったのでしょうか?
私の長女とほぼ変わらぬお二人をご案内しましたが、お二人のようにしっかりと自分を持って生きて欲しいと実娘に対し親父は思いました。
すいません、個人的な話で・・・。
彼女たちも大変喜んでいましたがこの時期母島のコアなお花に出会えるときです、海もなぎなのなので海山ともにお勧めの時です。
2012703
本日は、外来種駆除のしごとで妹島に行っていました。27年母島在住で初上陸です。
ハハジマメグロは、母島本島とその属島である向島と妹島にだけ生息しています。その理由は標高の高さと言われています。妹島は母島の属島の中では一番標高の高い島です。その高さが台風その他の天災からメグロを守ったのでしょうね。
さて、本題になりますが昨日のツアーの写真です。昨日は石門に添付したお嬢様方をご案内しました。石門のよさが分かるにはまだ早いなんてかってにこちらが思っていた私の娘と同じ歳のお客さんもご覧の通りとても楽しそうでした。
2012626
その後、予定通り9時に沖村を出発し乳房山に登り始めました、しかし10分もしないうちに予期せぬ雨が降り始め、南の暗い雲の方から落雷まで聞こえ始めました。雨はまだしも雷は登山にとって大変危険です。
携帯が通じるところで観光協会事務局に電話をして下の状況を教えてもらい、結果半分くらいで下山しました。
しかし下山してみるとその雲も薄らぎ明るくなってきました。そこで気を取り直して登ったのが堺が岳です。乳房山で見られなかったハハジマノボタンも見ることが出来たし、何より夏の濃い青々した母島の海と登れなかった乳房山を裏から拝見でき、お客様もまずまず満足だったのではないでしょうか?
2012626
長い梅雨が終わり、例年通り返還祭をさかいに母島は夏本番です。
この日記も雨の光景ばかりをお伝えしましたが、写真は都営住宅のわが家から見た今朝7時30分ころの風景です。
説明は不要。といった感じの夏空です、この時間に畑から戻ったのですが
すでに汗びっしょりです。
今日は、これから女性のお客様お一人を乳房山にご案内します。梅雨の時と違って水は1リットル以上必要、また熱中症に備えてこれからはアイスノンも持って行きます。
朝の乳房山頂上付近は、まだ雲に覆われていましたが、登頂のころは霧も晴れて母島の夏の海と空を期待したいものです 。
2012612
6月中旬になり、内地の梅雨入りがニュースに聞かれる季節になりました。例年だとこの時期太平洋高気圧が安定しはじめ、いよいよ夏の本番か?
というころですが、今年は違います。暑くならない、梅雨があけない、です。
そんな中新婚旅行のお二人とプロの写真家の3人を石門にご案内しました。写真家のお客様は取材ということではなくただ気に入った風景に出会うとシャッターを切るという感じでした。でも、しかしそこは、やはりプロです。写真のように三脚を立てさすがにとてもいい機種で撮影をされていました。
新婚旅行のお二人も大変気さくなご夫婦で(前の日記もそういえば新婚さんでしたね)初対面とは思えない3人のよい雰囲気で楽しいツアーでした。
2012522
5月も下旬に入り、山のお客様も団体から個人のお客様に変わってきています。そんななか今日は初々しい新婚さんカップルを石門にご案内しました。
うち同様姉さん女房ということで奥様が常にリードする感じで進みました。(うちもそうかな)それでも高校時代山岳部だったご主人が足元の悪い(滑りやすい)下りのは、ご主人が奥様を気遣って帰途でした。(うちもそうかな)
2012430
ゴールデンウイーク初日の今日は写真の通り若いお嬢様たちとの石門ツアーでした。大学でも生物を専攻していて今もそれを生かした仕事に従事している子もいました。
そんな彼女たちですが、オガサワラオカモノアラガイを発見して「かわいい」と歓声をあげ、大崩湾の石灰が夕べの雨で流れ出ている白いグラディーションを観ては「きれー」と歓声をあげ、10mを超える木性シダのマルハチを見上げては感動したり。
若いってほんといいですね。
帰りのルートでは、おそらく今シーズン最後と思われるザトウクジラのブローにも出会えましたし、天気も快晴とはいかなかったものまずまず山歩きにはちょうどよい外気でしたし、春の石門を楽しんでいただけたのではないでしょうか。
2012427
前回は雨の石門、今回も雨シリーズというわけではないのですが雨の乳房山をご紹介します。昨年から林野庁関東森林管理局から母島の希少野生生物保護管理員という委託を受け月に3回ほど母島の森を巡視しています。
今日は「ハハジマメグロ」のラインセンサスで乳房山に登りました。
小鳥たちは早朝が動きがよく、また繁殖のこの時期だと未明のころ雄のさえずりを聞くことが出来ます。
メグロの密度は母島本島内ではかなり高いものと思います。「ヒィーヨェ」といった優しい地鳴きはツアー中でも必ずといっていいほどよく耳にしますが、オスがなく自分の縄張りを誇示したりメスを惹きつけるためのさえずりは、普段はなかなか聞くことが出来ません。
この繁殖の時期の早朝に聞くことが出来るといわれています、そんな訳で写真のようにライトが必要なくらいのとき登り始めました。肝心のさえずりは1度だけ確認できたのですが、私の耳がまだその声に慣れていないので
聞き逃してしまっている可能性もあります。メジロのさえずりに似ていてやや低めに低音で鳴きます。
ではなぜ早朝のこの時間にさえずるのか?
内地のカラ類(シジュウカラやコガラなど)は、メスが早朝に産卵をするそうです。そしてその産卵直後の数時間が次の卵の受精可能の率が高まるそうです、そんな時間にもし別のオスに浮気をされたら次の卵は自分以外の遺伝子を持った子になり他の父親の子を育てなくてはならなくなります。そこでカラ類はこの時期その早朝に一生懸命さえずるそうです。
メグロの早朝のさえずりにも、カラ類にみられるような必然がきっとあるのでしょうね。
写真は、そんなメグロと関係なく今日の朝のそれも雨にそぼる乳房山です。途中から降られたのですが、降り始めると鳥たちの動きが止まり、写真のような固有のカタツムリが大喜びしていました。
2012414
春の低気圧の通過に伴って寒冷前線が小笠原の上空にあり、不安定な天候の中
石門へ巡視の仕事で入りました。
このホームページのヘッダーの写真もそうなのですが、実は石門はしっぽりと霧につつまれた方のが雰囲気は出ると私は思っています。 実際ここ石門で生育している植物やカタツムリは、この高湿度に順応して進化したものばかりです。
また霧に濡れた植物は生き生きとして写真写りもよくなります。
2012403
きょうのお客さんも、2航海でゆっくりと父島母島の山と海を回られている一人旅の女性です。
お仕事は薬の研究部門で活躍されているとのことで、石門の尾根ルートに出現する写真のサルノコシカケに興味をもたれたようです。昔は漢方の材料として珍重された時代もあったそうです。そんなお仕事のためかまたプライベートガイドだったので私も彼女に合わせたガイドが出来たのでいろいろなことを今日一日で吸収してくれました。
「また是非、母島に来ます」と明るい挨拶でわかれましたが、次回彼女が来るときもごみ一つ落ちていない変わらぬ石門をご案内したいものです。
2012401
おがさわら丸出港翌日ですが、このホームページからお申込をしていただいた気さくな荒井さん親子が今日の乳房山ツアーのお客様です。
天気予報は、曇りのち晴れでしたが、頂上が近づくお昼前になるとお日様はほとんどなくなりまさに霧の中の雲霧林を歩くツアーとなりました。
そんな訳で、頂上からの眺望は見られませんでしたが、写真のように着生植物が生き生きしている様子やオガサワラオカモノアラガイ、テンスジオカモノアラガイ、その他固有の樹上性陸産貝類が沢山確認できました。
荒井さん親子、明日は父島に渡り、まだ釣っていない小笠原での魚釣りに挑戦するそうです。
長期の休みを調整する事が難しい日本社会ではなかなか出来ない事かもしれませんが荒井さん親子のように2航海の旅程で父母両島をゆっくり過ごすのが小笠原旅行の理想だと思います。
2012323
快晴の乳房山登山日和の今日、ほのぼのとした親子のお客さんお二人をご案内しました。昨日は父島のハートロックに行かれたそうで、そこの森や植物の違いに驚いたり、春の母島の山の空気をいっぱい吸ってもらえました。
そんな一日の中でお二人が一番喜んでくれたのは写真にあるメグロの観察だったのでは、登りのコースで国立公園区域に入ってすぐにある人口水場で10分ほど休憩をかねて座っていたら、次から次へとメグロやハシナガウグイスが水浴や給水に現れました。ここ何日かまとまった雨がなかったので自然の水場がなくなっていたようで、小鳥たちも気持ちよさそうに水浴びをしていました。
2012321
今月から石門コースの一部が利用できるようになり、昨日のツアーは今年二回目の石門コースです。私の長女と同じ歳の若いおふたりでした。
写真は、ルート脇に生育している母島の固有シダであるリュウビンタイモドキの大きな葉っぱの上にいたやはり母島の固有かたつむりオガサワラオカモノアラガイを観察し写真撮影の最中です。
前回の石門ツアーでは、偶然アカガシラカラスバトに遭遇しました。
来月から全面利用できるようになりますがいろいろな自主ルールがあり、入林に際してはそれなりの装備と体力が必要です。もし石門ツアーをご希望されるとしたらそうしたことを確認の上お問い合わせください。
2012309
3月に入って一週間が過ぎました、内地も暖かい日が続いているようですが、母島も急に春が訪れた陽気です。
写真の「オオハマボッス」の花と「ムニンハマウド」の花序は、どちらも
春を告げる海浜性植物の代表です。サクラソウ科のオオハマボッスは可憐で清楚な雰囲気で春の訪れを教えてくれます。セリ科のムニンハマウドは、逆に男性的な力強さを持つ春の到来を感じます、写真では分かりづらいと思いますが今はまだつぼみです、これが開花するころはかなり夏の本番に近づいているころです。
ツツジ科の「ムニンシャシャンボ」ですが、これは冬の花でこの花が終ると、春の訪れなのです。
2012223
巡検という国有林地と民有地の境界杭をチェックする仕事で、島民もあまり知らない母島の北にある館山に行く予定でした。準備万端整え「さー出発」と行った途端に雨が降り始め中止としました。
この仕事のおかげで、普段足を踏み入れる事のないようなところへ行く事ができます。今後も続きそうなのでこの日記のねたとして利用しようと思っています。
さて、そんなわけで時間が突然空いたのでこの日記を書き始めました。写真はオガサワラカワラヒワという母島列島と火山列島(硫黄列島)のみに生息する
カワラヒワの一亜種です。内地にいるカワラヒワより体が小型なのに対してくちばしが大きいのが特徴です。これは内地のカワラヒワが食べる種子より硬い小笠原の乾性低木林の樹木の実を餌としているためといわれています。
先便のガイドツアーのお客さんのなかにバードウオッチャーがいて、南崎に行ったとき、ぜひ見たいと言っていたのですが現れる事がなかったのでここに登場してもらいました。
写真のオガサワラカワラヒワは、2009年の秋に写したオスの写真です。私たち島民もめったに見る事が少なくなった小鳥で絶滅危惧IB類(EN)に属しています。