中学高校で同級生という仲の良いお二人と横浜から二航海で小笠原にやってきた親子の二組のお客様を秋の気配を感じる乳房山にご案内しました。
この日は朝、小雨が降ったこともあり固有の陸さん貝類をたくさん見ることが出来ました。そのほとんどを横浜から来島した親子のお客様が見つけてくれています。
「オガサワラオカモノアラガイ」は成貝、幼貝、稚貝、そして卵まで確認できました。最後の写真はお客様が写してくれた「オガサワラオカモノアラガイ」の赤ちゃんです。今年は産卵が例年より早いようでこの時期に卵から子供、親の個体を観察できたのですね。
山頂からは洋上に雨があり虹が出ましたが私のカメラでは残念ながら写すことが出来ませんでした。
北海道から初めて小笠原に来島した大変若いお客様を乳房山にご案内しました。
内地同様なかなか夏の終わりと秋の足音を感じない母島ですが、ツアーの当日も真夏並みのコンディションでした。
それでもメグロの若鳥の群れが少しづつばらけていたりとかムニンシュスランのつぼみがほころび始めていたりとか徐々に小笠原の短い秋を感じる乳房山でした。
山頂では偶然にもお客様と同じ大学の方に出会ったりと思いがけない出会いがありました、旅の楽しさの一つに旅先での人との出会いがあります。
そんなことを感じさせてくれた一日でした。
10数年前に父島のダイビングショップで働いていたという私の長女と同じ年のお客様とそのお友達を堺が岳、石門、南嵜芝原等にご案内しました。
2枚目の写真は南嵜芝原の終点です。私も20年以上ガイドをやっていて初めての経験ですがこのルートを歩いている途中でオガサワラオオコウモリに出会いました。2mほどのブッシュの中で休んでいるようでしたが、果たしてそこで何をしていたのでしょうか?
今回ナイトツアーを予定していないお二人にとってもサプライズの出会いです。堺が岳石門ルートでは多くの固有カタツムリも確認できました。
お二人とも固有動物との出会いを喜んでいました、残すはアカガシラカラスバトですね。最終日の今日期待が膨らみますね。
2か月ぶりの日記です、けっしてガイドを廃業したわけではなくさぼっていただけです、ご承知おき下さい。
さて、母島も秋めいてきた9月の上旬に京都から初めて小笠原を訪れてくれた仲の良い親子を南崎にご案内しました。
娘さんは京都の大学1年生、まだ成人前です。私も娘二人を育てましたが、その娘たちと旅行に行った経験はありません。今となっては叶わないことかもしれませんが1回くらいはそんな旅行をすればよかったのになー、とお二人を見て感じました。
というわけで最後の写真にはそんな思いをのせた私も参加しています。混ぜていただいたお二人に感謝申し上げます。 久しぶりの日記だというのに私事の内容になってしまいました、すみません。
2008年の夏に石門をご案内したお客様が16年ぶりにご主人と一緒に母島を再訪してくれました。そんなお二人と乳房山に行きました。
2011年が世界遺産の登録年、2008年はその3年前です、私も40代でガイドを初めてそれほど年数がたっていない頃です。当時どんなガイドをしたのかは覚えていませんがお客様が言うにはカタツムリのことなどは全く話に出てこないで植物が中心でした、との事。
おそらく小笠原のカタツムリが注目されたのは登録1,2年前だったのでしょうか。
この日はお客様自身の発見が多く4種類ほどのカタツムリを確認、メグロの水浴び、そして下山時にはアカガシラカラスバト2羽にも出会えました。
長年ガイドをしていますが十数年ぶりのリピターというお客様は初めてです、うれしかったです。
またの再会は難しいかと思いますが、お二人で末永くお幸せに。
この日記で3月24日にご登場していただいた母島自然保護官事務所で自然保護官をしている方の同期生が新婚旅行で二航海小笠原に来島してくれました。
そんな中、夏に入った堺が岳、石門、桑の木山、南嵜芝原をご案内しました。
夏になったというこの頃ですがこの日は堺が岳、石門は薄い霧に覆われた中でのツアーです。そんなコンディションの時は固有の陸さん貝類には多く出会えます。この日もお客様自身で私より早く探してくれました。
また左の写真の通り母島の初夏を代表する「ハハジマノボタン」の開花も確認することが出来ました。
後半は、堺が岳、石門の雲霧林とは全く違った母島では乾燥している南嵜芝原に行きました。こうした植生の違いが陸さん貝類の進化の土壌になったのでしょうね。
最後の写真にあるようにツアーの最後には二重の虹が出てくれました、長年ガイドをしていますがこうした場面に出会うことはかなり珍しいことです、お二人の結婚を祝福してくれたのでしょう。
残りわずかになりましたが小笠原での滞在を楽しんでください、そして末永くお幸せに・・・・。
千葉県から二航海で来島されたお二人を南崎にご案内しました。
申し込みの時は乳房山でしたが。ここ数日梅雨の天候で連日乳房山の山頂付近は霧の中です。
こんな日は固有のカタツムリに出会うのには良いコンディションではあります。
しかし、お二人の話を聞くと父島のハートロックツアーも終点では霧の中で景色がゼロでした、とのこと。二日続けて真っ白な世界も気の毒なので急遽南崎に変更しました。
標高の低い小富士にはまず霧に覆われることはありません、左の写真の通り快晴ではなかったものの周辺の属島を眺めることはできました。
今日お二人で乳房山に挑戦されていることかと思います。
ガイド中にお話しした「オガサワラオカモンオアラガイ」に出会えたでしょうか?
岡山県から二航海で来島されたお客様の初日に堺が岳、石門等をご案内しました。
春の石門は霧に包まれることが多いのですがこの日も薄い霧の中のツアーです。
そんな日は景色には恵まれないのですが固有のカタツムリとの遭遇は多くなります。
左の写真は、私よりも先にお客様自身が見つけた「オガサワラオカモノアラガイ」を写真に収めているところです。 他の固有のカタツムリも確認できました。
石門ルートの大崩湾が見下ろせる個所では、しばらく霧が晴れるのを待った甲斐があり、薄っすらですがボンンブルーの海とノヤシが生育する森を見ることが出来ました。
今日はレンタカーで島内を回り南崎に行かれるとの事ですが、天気にも恵まれているので小富士からの眺めを楽しんでください。
「おがさわら丸」ドック中に長期滞在で来島したお客様を堺が岳,石門、南嵜芝原等へご案内しました。
数年前母島で勤務していた看護師さんの紹介で私のツアーに申し込んでくれたとの事です。
連休中は霧に包まれていた石門ですがこの日は霧も晴れてすばらしい眺めがありました、そんな日は固有のカタツムリは探しづらいコンディションです、そんな中お客さん自身で探した「オガサワラオカモノアラガイ」が左の写真です。
自分自身で発見することはうれしいのと同時により印象に残るはずです。
そのほか、メグロ、アカガシラカラスバトもまじかに観察できました。オガサワラハシナガウグイスだけが鳴き声のみで姿の確認がありません、残りの滞在中に出会えるといいですね。
GWも終盤の5月4日に中国から日本の大学に入学して今は日本企業で働くカップルお二人を南崎にご案内しました。
申し込みの時は乳房山のツアーをご希望されていましたが、この日は朝から小雨が降る日です、相談した結果南崎に変更してのツアーです。
昨日のツアー同様、晴天の南崎ではありませんでしたが雨の方はどうにか降られずに済みました。
そのおかげか、メグロ、アカガシラカラスバト、カタマイマイ、ノミガイの仲間を観察することができました。そして何よりお客様が喜んでくれたのはワイビーチに降りる途中に出会ったオカヤドカリの仲間たちです。そろそろオカヤドカリの繁殖時期に入るため海岸近くに集まっていたのですね。
お二人が末永く日本で仕事ができることを願っています、お仕事頑張ってください。
連休も後半に入った憲法記念日の今日、新婚旅行で来島中のお二人と20代後半お若いお客様を堺が岳、石門その他へご案内しました。
毎年そうなのですがGWは小笠原の梅雨のはしりで天候が崩れる時がしばしばあります。
今日も予報に反して朝からしっとりと雨模様でした。入林するのをためらっていましたがぜひ行きたいとのお客様の要望もあり小雨になるのを見計らってやや遅めの登山開始にしました。
そんなお客様の気持ちが通じたのか写真のように全て霧に隠れるということもなく堺が岳から乳房山も石門も見ることができました。また今日のような天気の日はカタツムリ日和です。たくさんの固有陸さん貝類をお客様自身で発見してくれました。
新婚のお二人は、この先長い夫婦生活です。末永くお幸せに暮らしてください。さらに若い一人旅のお客様はお仕事に励んでより一層のご活躍を祈念しています。
別々の申し込みでしたが偶然27歳と若いお客様お二人を石門、母島北部、南嵜芝原等にご案内しました。
天気予報でも濃霧注意報が出ていたように前半の石門は幻想的な霧の中を歩きました。
雲霧林と呼ばれる石門には霧が似合います。
しかし、お昼を過ぎたころから徐々に霧が晴れて堺が岳から一部ですが石門を見下ろすことができました。
そんな日は、固有の陸さん貝類にはたくさん出会えます。この日もお客様自身が何頭もの「オガサワラオカモノアラガイ」や「テンスジオカモノアラガイ」を見つけてくれました。
ツアーの後半は石門とは全く違う植生の母島南部を紹介し、けっして大きくはない母島にいろいろな自然があることを感じていただけたと思います。
お二人とも、人生の転換期に小笠原旅行を企画してくれました。今回のツアーを含め小笠原での経験が今後に生かせることを願っています。
岡山から母島2泊父島1泊という珍しい日程で来島した私と同世代というよりほとんど同じ歳のお二人を石門(堺が岳)、北港、東港、桑の木山、静沢戦跡、御幸浜、南崎へとご案内しました。
母島を代表する湿性高木林、母島の植生では乾燥気味の母島型乾性低木林、母島の戦跡、母島列島の成り立ちの時代を証明する世界的にも珍しい大型有孔虫の化石である貨幣石と母島を様々な切り口で紹介できたのかな・・・・。と思っています。
二日目の南崎の天候には恵まれませんでしたが小富士から少なくなったザトウクジラも確認できました。
今日から父島で明日は海のツアーを予定しているとの事ですが、天候の回復を願っています。
機会があればまた母島の山をご一緒に歩きたいですね。
母島自然保護官事務所で自然保護官を務めている方の大学時代に同じサークルのメンバーが母島に来島してくれました。
そんなメンバーを乳房山にご案内しました。
この日の乳房山は3月下旬ということもあり大変温かいトレッキング日和でした。しかしこんな日は母島の固有種のカタツムリに出会うのは難しい日でもあります。
でもさすが自然保護官の方も一緒だったおかげで数頭のオガサワラオカモノアラガイを観察することができました、ありがとうございます。
ガイド中に固有のカタツムリに出会えるということは健全に生息している証です。
こんな自然をいつまでも残せるようにしたいものでですね。
また機会がありましたら母島のご来島ください、お待ちしています。
千葉県から母島の海でくじらと潜ることを目的に二航海母島のみの滞在で来島中のダイバーのお客様を南崎にご案内しました。
左の写真の通りこの日は前線発生に伴い海は大荒れ、とても沖に出ることはできない日でした。
世界遺産登録後は海を目的に来島するお客様が1~2日は山に行く日程を入れてくれるようになりました。
この日記でも父島の植生と母島の植生の違いを書いていますが、お客様との話で海の中も父母で違いがあるとの事でした。
ダイビングはやらない私なので興味深い話でした。
今年のザトウクジラは、例年よりやや早めに小笠原近海に現れています、その影響かこのところ陸からもクジラを見かけることが少なくなりました。その影響かお客様も海の中で納得できるクジラとの遭遇はなかったとの事、可能なら来年もう少し早めの時期にリベンジしてみたいと話していましたが、残りの滞在でクジラに出会えることいいですね。
大阪からリフレッシュ休暇で二航海小笠原を訪れているご夫婦を堺が岳と南嵜芝原、御幸の浜へご案内しました。
明日は乳房山、明後日は南崎へ行く予定との事。
母島は他の有人島に比べて決して大きな島ではありません、でもその中でも微妙な植生の違いを感じていただければ幸いです。
今日、堺が岳でご主人が見つけてくれたカタツムリは乳房山の標高が高いところには生息しますが他では見ることができません。その植生に適したものが進化しています。
19日からの後半は父島に渡る予定と聞いていますが、母島と父島の植生の違いもぜひ感じてください。
そこが小笠原の一つの大きな特徴です。良い天気も続きそうなので今後の滞在も楽しんでください。
大阪から二航海で小笠原を訪れている大変若いお客様を乳房山へご案内しました。
はじめは日帰りで乳房山のガイド依頼があったのですが乳房山をご案内するには日帰りではとても時間がありません、また途中トラブルが発生した場合「ははじま丸」」に乗り遅れる可能性もあります。ぜひ母島に1泊してのご来島を・・・。とお願いしたところ素直にそれに従ってくれました。
ゆっくり時間があったおかげで、アカガシラカラスバト、ハハジマメグロ、オガサワラオカモノアラガイ等の小笠原ならではの生き物に出会うことができました。
乳房山下山後日没まで少々時間があったため、明日のお客様が徒歩で回るところのお勧め等も案内できました。
今日の船で父島に戻るとの事ですが、後半の小笠原も楽しんでください。
春冷えがする石門に神戸で造園業を営むシダに大変詳しい経営者と東京農大の大学院で造園を学ぶ若いお二人をご案内しました。
石門に行くルート上に現れるシダの種名のほとんどが分かり、内地のシダとの違いを教えていただき私も大変勉強になりました。
今までの経験もあるのでしょうが小笠原に来ることに当たりいろいろな文献を調べてきたことが分かります。
そうした熱心なお客さんはガイドにとってもありがたいお客様です。
石門のシマオオタニワタリ等のシダの群落を見て台湾で見たシマオオタニワタリの群落よりすごいね。とおっしゃってくれたことが印象に残ります。
今日は三人で乳房山と南崎に行かれるとの事、天気も回復してきました。残りの母島滞在を楽しんでください。
春の到来を感じるひな祭りの日に東京から二航海で小笠原を訪れている女性のお客様を南崎にご案内しました。
南崎の小富士に行く途中にある「裏高根指定ルート」と南崎の後歩いた「南嵜芝原指定ルート」で写真にもある小笠原固有種植物の「オオハマボッス」の開花を見ることができました。
サクラソウ科のこの花は固有植物らしく可憐で清楚な美しさがあります。オオハマボッスを漢字で書くと大浜払子と書き払子は禅僧が煩悩を払う法具のことで花序がそれに似ているからということですが払子がどういうものか知らないのでイメージがわきません。
ただこの花が咲くともうすぐ小笠原の短い春の訪れを感じさせてくれる花です。
その日の「くろしお丸」で父島に移動したお客様ですが残りの父島も天候に恵まれそうなので楽しんでください。
年末に痛めた足もどうにか回復してガイド業も再開しました。
今日のお客様は、私の娘息子と同世代の若いお客様です、話によるとお客様のご両親も私と同世代でおかー様は40年前に父島まで観光で来島したことがあるとの事です、その時は「おがさわら丸」にホテルシップしたとの事で、私も当時(40年前)荒天で「ははじま丸」が欠航になり乗り換えができずに「おがさわら丸」に泊まった経験があります。「ホテルシップ」懐かしい言葉です。
さて若いお客様ゆえにいろいろなところにご案内しました。まずは堺が岳から石門ルートの途中まで、そして桑の木山そのあと左の写真の南嵜芝原、雄さん海岸、最後に裏南京です。
南にある指定ルートは短いコースですがガイドブックにもない穴場のルートかもしれません。
明日から父島ですね、父島もゆっくり楽しんでください。
前回のブログから1か月以上の間が開きましたがそのあいだインフルエンザに罹ったりとか階段から落ちて足の指を痛めたりとか(決して酔っぱらってではありません)今月は厄月でした。
そんな中、厄落としをしてくれるような明るいお二人を乳房山にご案内しました。
私も半月ぶり位の乳房山です、固有のカタツムリの生息場所等ピンポイントでは分かっていませんでした。このあたりから生息地になるので三人で探しましょうと、いつものツアーのようにみんなで探していたところ私よりも先にお二人がオトメカタマイマイを発見、続いてオガサワラオカモノアラガイも見つけてくれました。
自身で見つけることはより印象に残るはずです。
今日は南崎に行かれるとの事ですが、南崎には乳房山には生息していないカタツムリがいます、ぜひ探してみてください。
お二人のおかげで12月の厄を来年に持ち越すことなくよい年を迎えられそうです、ありがとうございました。
機会がありましたら、また3人で母島の山を歩きたいですね。
東京から新婚旅行で来島した私の次女と同じ年のお二人を乳房山にご案内しました。
奥様は日本野鳥の会の会員、ご主人は植物や鳥が大好きというお二人です。
そんなお二人なので小笠原でしか見ることのできない動植物をなるべくたくさんご紹介したいと思いガイドを進めました。
旅の印象はいろいろなものとの新たな出会いが大きく心に残ります。
人との出会いもその一つですが、乳房山での動植物との出会いもその大きな一つです。
そんな思いの通り鳥や陸さん貝類は多くの種に出会えました。植物については限られたルートのみのご案内だったため
お客様が見たかったものの100%は無理でしたが、宿題を残すのも大事なことです。次回もし機会があれば他のルートで今回で会えなかった植物のご紹介をしたいと思います。
明日から父島ですが後半も父島でしか出会えないいろいろなものに出会えるといいですね。
11月というのに内地では各所で夏日になっているこの頃ですが、母島は秋が深まったことを感じるトレッキングにはちょうど良い気候になっています。
そんな日に私の娘と同世代の二航海で小笠原に訪れているお客様を堺が岳等をご案内しました。
左の写真は、母島秋の訪れを感じる固有属である「ワダンノキ」の開花です。
堺が岳下山後はお客様が興味を示された母島の神社や御幸の浜の貨幣石をご案内しました。
明日から父島で後半の小笠原旅行になりますね、天候も良さそうなので後半も楽しんでください。
母島もだいぶ秋めいてきたなーと感じるこの頃です、そんな涼しいこの日に私と同世代のお客様を南崎にご案内しました。
昔ダイビングをやっていたとの事でその仲間から小笠原の話はたくさん聞き是非いつかは訪れたいと思っていたそうです。
父島では海のツアー、母島では山のツアーということで今日は南崎の小富士に来ました。
写真のように薄曇りの空模様でしたが、メグロ、オガサワラハシナガウグイス、アカガシラカラスバトといった固有種、固有亜種の鳥たちがたくさんそばまで寄ってきてくれて海洋島の鳥たちの姿をまじかで感じられたと思います。
今日から父島に移動ですが、父島では海の生き物にたくさん出会えるといいですね。
秋らしい雰囲気を感じる、堺が岳、石門(途中までです)、南嵜芝原、そのほか北港、東港、桑の木山、南崎ロータリーを東京から二航海で来島中のとてもお若いお二人をご案内しました。
お二人は美大に在学中の大学生です。海をテーマとした作品を七宝焼きの技法で作ったり、植物をテーマにした作品を染め物で作っています。
母島の山から見る海や、植物そのものからいろいろと感じていただければと願いガイドを進めました。
海や植物以外でも母島にしか生息していないハハジマメグロや陸さん貝類またその卵を見て今後、作品のモチーフの一つに加えていただけると嬉しい限りです。
今日から父島に戻り、小笠原旅行の後半ですね、台風の心配はなさそうなので父島も楽しんでください。
台風12号が接近しているさなかでしたが小田原から二航海で小笠原に訪問中のお二人を堺が隆、石門、南嵜芝原へご案内しました。
石門がいまだ途中までしか行けないこともあり、石門をご希望のお客様は下山後石門の植生とは全く違う指定ルートの南嵜芝原をご案内することが多くなっています。
さてお二人は数年前に父島まで来られたことがあり、今回は新婚旅行ということで二航海の滞在を計画され始めて母島まで足を延ばしてくれました。
よくこの日記でも触れることですが小笠原は父島と母島のオリジナルが微妙に違うところがユニークな島だと思っています。今回のお二人のようにどちらの山も歩いてみることをお勧めします。
心配していた台風ですがほとんど影響がなく無事ツアーも終了しました、今日はお二人で釣りを楽しむとの事ですが大物が釣れるといいですね。
新潟県で日本山岳ガイド協会公認登山ガイドによる山のガイドを行っている大学の後輩(当日分かったことですが)を堺が岳、石門、南嵜芝原等をご案内しました。
ガイド目線で母島の山を見ていただき私自身も彼女の発する何気ない言葉に勉強させられることも多くありました。
近くに発生している熱帯低気圧のため、堺が岳下山中に雨に見舞われました、その雨もすぐに止み太陽が差し込みました。
堺が岳はシダの多い山です、植物は皆そうですが特にシダ類は雨に濡れた後に光を受けると大変きれいに映ります、残念ながらその写真は私はうまく撮ることができなかったので今回の写真に載せることはできませんでしたが。
お客様は今日早朝から南崎に行く予定と話していましたが、今日も天気予報に反して朝から雨です、どうしているのか気になります。
また是非、ツアー中に話していたご両親との再訪をお待ちしています。
台風7号の影響でお盆休みのガイドが数件キャンセルになりました。私の方も大きく予定変更を余儀なくされましたがお客様にとっては何年も前から計画して楽しみにされていた方もいると思います、一番気の毒なのはやはりお客様ですね。
そんな中、久しぶりに若いお客様を堺が岳と南嵜芝原にご案内しました。
自己紹介等の最初の会話の中で大変驚くことがありました、お客様は私と同郷の埼玉です、その辺の話から私の出身中学校にお客様のお父さんが体育の先生で在籍していたことがあることが分かりました。最もお父様と私はほぼ同世代のため直接会ったことはないのですが・・・。
しかし世の中狭いですね。
今日のツアーでは堺が岳が霧で視界がなかったことは残念でしたが、上の写真の大崩湾に広がる石灰のグラデーションと南嵜芝原で目の前に広がる大海原に埼玉では決して見ることができない風景に感動していました。
今日は母島の最終日でダイビングに行かれるとのこと、今日も海は凪です。母島の海を楽しんでください。
静岡県から新婚旅行で小笠原にやってきたお二人を乳房山へご案内しました。
ご主人が15年前に父島までは来たことがあるとの事ですが母島はお二人とも初めての来島です。
二日前には南崎に行かれたお二人ですが南崎より乳房山の方が涼しいことに驚かれていました。
南崎は母島では乾いている森のため森が薄いので日差しが強く入ってきます。それに対し乳房山は湿潤な森のため南崎よりはうっそうとした森です、そのため日影が濃いのです。また標高が高くなるにつれ気温は下がります。
母島を夏に訪れるときは南崎の方が多くの飲料水をご用意ください。
お二人は乳房山で固有のカタツムリ、メグロ、アカガシラカラスバト、オガサワラハシナガウグイス等世界遺産の立役者であるキャラクターに出会えました。
今日から父島に移動との事ですが残りの小笠原も楽しんでください。
夏本番の南崎と乳房山に東京からお越しのお二人をご案内しました。
申し訳ありませんが南崎の写真がないのですがご容赦ください。
両日とも大変良い天候に恵まれ、南崎ではボニンブルーの濃い海と森とのコントラストを楽しんでいただき、今日の乳房山では南崎の森とは少し違う母島を代表する湿性高木林や雲霧林を体感いただけたと思います。
それぞれの環境に適した固有のカタツムリがそれぞれに進化したことを感じていただければ幸いです。
またメグロをはじめアカガシラカラスバト、オガサワラハシナガウグイスの生態を垣間見て海洋島の鳥たちの進化も感じていただけたと思います。
そして何よりも母島に来る前に歩いた父島の森との違いを私の言葉ではなく体で感じていただけたのではないでしょうか?
小笠原のユニークなところはそれぞれの島にオリジナルがあるところです。
二日間ありがとうございました。
2012920
母島の属島になる、無人島の向島に行きました。
沖港から約20分で行けますが途中の海と空が夏と秋の間という感じでとてもきれいでした。
昨日は石門で季節の移り変わりを感じましたが、今日は海の上でそれを感じられました。
2012919
林野庁の仕事で石門に入林しました。3日前の都市大の皆さんと入ったときはそれほど激しく鳴いていなかったオガサワラゼミが昨日はメグロの声が全く聞けないほどの大合唱でした。
オガサワラゼミは、ツクツクボウシの仲間のため9月から10月の夏の終わりに羽化して鳴き声を聞くことが出来ます。
しかし、母島では1980年代に入ってきたグリーンアノールの捕食圧のため村の中ではほとんどオガサワラゼミの鳴き声を聞くことが出来なくなってしまいましたが、アノールの生息数が少ない石門のような薄暗い森の中とアノールのいない属島では、こうして頑張ってくれています。
また帰り際、巡視路脇で今年初めてムニンシュスランの開花を確認しました。まだまだ暑い日が続く母島ですが森では季節の変わり目に入っています。
2012916
9月14,15日続けて東京都市大学知識工学部自然科学科の先生お二人に学生たち4人と行動をともにしました。
萩谷先生を中心に野外調査法と実習を昨年から小笠原で行っています。昨年はちょうど「3,11」のあのときに来島していましたが私は一日石門のガイドを引き受けただけの係りでしたが、今年はひょんなことから丸二日一緒に行動しよるも食事をともにしたりと去年よりつながりが深くなりました。目的意識を強く持ちまじめに自分の課題に取り組む学生ととても気さくな先生お二人がまるで家族のような雰囲気でした。
来年また来島するのを楽しみにしています。
また今回突然のなか外来種駆除の体験をセットアップして学生たちに大変意義深い示唆を与えてくださった日本森林技術協会の園田さんにはこの場をかりて御礼申し上げます。こうした取り組みが母島らしいツアーのひとつなのかな。
と思った次第です。
2012907
本日の日記は、ツアーのことではなく我が家(といっても都営住宅ですが)の庭(?)に咲いた森林性サボテン三角柱の花のことです。
夜咲く一夜だけの月下美人はとても有名ですがその月下美人を一回り大きくしてちょっとエキゾチックにさせたのがこの花です。品種名で「ホノルルクイーン」と派手な名前がついています。
15年ほど前に植えたのがこんなに大きくなり、毎年この時期に見事な花を一夜限りで続けて4~5日咲かせてくれます。
ドラゴンフルーツというフルーツはこのサボテンの実です。また三角柱は丈夫なサボテンなので台木としてもよく利用されます。
2012903
9月晴れの昨日、のりがいい元気なお嬢様お二人を早朝6時から乳房山にご案内しました。お一人は8回目もうお一人は2回目ただし母島は初めてというお二人です。そんなお二人に母島の感想を聞いてみると、「父島とは全然違う。のんびり感ゆっくり感がより濃い。」とのことでした。
私たちはよく「母島らしさ」という言葉で差別化をしていますがその「母島らしさ」って人によって捉え方がまちまちだったりしています、その「母島らしさ」をもっと共有し具体化するのが母島の観光を特徴づけるひとつの道ではないかと思っています。
元気なおふたりさん今度は石門に挑戦してみてください。
2012819
私の長男茂木大海と母島保育園時代同級生だったという藤本文人君とその父と妹さんの3人と石門へ行きました。8月7日にはまだ五分咲きだったセンニンソウは写真のように満開で大変見応えもありました。
日曜日でおとーさんの野球が終ってからの出発だったので、ちょうどここでお昼になり、縦に座って眺めのよい場所でさわやかな海風を受けながらのお弁当は、なかなか気分の良いものです。
今日の石門は私たち以外誰も入山していませんでした。そんな静かな石門で(石門はそんなツアーが多いですが)昨日の雨がうそのように晴れた夏の1日で母島の森の一つを感じていただけたでしょうか?
2012813
今日のガイドは、ほのぼのとした雰囲気を持つ親子を南崎にご案内しました。
何度か南崎に設置してある人工水場でメグロの撮影を試みたのですが全て空振り。もうほとんど諦め、帰途「もう最後だしお水だけ入れてやりな・・」と小学校1年の幸ちゃんがペットボトルに溜まった水をバードバスに入れていたその最中にやってきました。全く彼女を警戒することなく50cmほどの距離で。
驚いたのは幸ちゃんよりそれを観ていたご両親です、きっと至近距離でいい写真も撮れたことでしょう。
2012807
久しぶりの石門ツアーです。
新婚旅行のお二人は昨日の乳房山登山に続いてのお客様でした。
エコツアーの大切なことの一つは個人同士のつながりと私は思っています。
それは、ガイドの私とお客様であったり今回のようにお客様同士の新鮮な出会いもその一つでしょう。
若いころあっちこっちうろうろした経験で印象に残ったのは
その土地での人との出会いでした。
そうしたサポートをするのも私たちガイドの仕事のひとつかな、と
思った今回の楽しいツアーでした。
。
2012727
本日は、30代の若いお客様を石門にご案内しました。 今回も昨日乳房山をガイドした若いご夫婦が続いて私のガイドで石門に行きました。 人それぞれです、嗜好や思い入れいろいろあるなか、やっと母島まできていただいたお客様に、母島のよさを伝え、またここで起こっている問題を共有することがガイドの仕事と思っています。
サブガイドではなく、本人の勉強のためと同行してくれた芝崎さんには感謝しています。ガイドの仕事で大切なことの一つとして安全管理があります、石門ツアーで4人はmaxに近い人数でした、彼がいたことでとても気が楽になりお客様の対応も余裕が出来ました感謝しています、そんなツアー私も楽しめました、若い皆さんも楽しんでいただけたのではないでしょうか。
それを物語るのはポーズを決めたこの写真かな???
2012719
7月17,18日と続けて南崎のガイドでした。梅雨明けの青い空に海の色がとても美しい小富士からの写真を2枚ご紹介します。今日19日が大潮なのでちょうどお昼頃が干潮で珊瑚もよく見えています。
母島ではこの時期、南崎の小富士からのこの景色が一番美しいかもしれませんね。
2012706
久しぶりの乳房山ツアー、ハハジマノボタンやオガサワラシコウラン、イモランなど母島の夏花(?)が開花しているこの時期に、そうした夏花の様なお客様お二人をご案内出来たのは偶然だったのでしょうか?
私の長女とほぼ変わらぬお二人をご案内しましたが、お二人のようにしっかりと自分を持って生きて欲しいと実娘に対し親父は思いました。
すいません、個人的な話で・・・。
彼女たちも大変喜んでいましたがこの時期母島のコアなお花に出会えるときです、海もなぎなのなので海山ともにお勧めの時です。
2012703
本日は、外来種駆除のしごとで妹島に行っていました。27年母島在住で初上陸です。
ハハジマメグロは、母島本島とその属島である向島と妹島にだけ生息しています。その理由は標高の高さと言われています。妹島は母島の属島の中では一番標高の高い島です。その高さが台風その他の天災からメグロを守ったのでしょうね。
さて、本題になりますが昨日のツアーの写真です。昨日は石門に添付したお嬢様方をご案内しました。石門のよさが分かるにはまだ早いなんてかってにこちらが思っていた私の娘と同じ歳のお客さんもご覧の通りとても楽しそうでした。
2012626
その後、予定通り9時に沖村を出発し乳房山に登り始めました、しかし10分もしないうちに予期せぬ雨が降り始め、南の暗い雲の方から落雷まで聞こえ始めました。雨はまだしも雷は登山にとって大変危険です。
携帯が通じるところで観光協会事務局に電話をして下の状況を教えてもらい、結果半分くらいで下山しました。
しかし下山してみるとその雲も薄らぎ明るくなってきました。そこで気を取り直して登ったのが堺が岳です。乳房山で見られなかったハハジマノボタンも見ることが出来たし、何より夏の濃い青々した母島の海と登れなかった乳房山を裏から拝見でき、お客様もまずまず満足だったのではないでしょうか?
2012626
長い梅雨が終わり、例年通り返還祭をさかいに母島は夏本番です。
この日記も雨の光景ばかりをお伝えしましたが、写真は都営住宅のわが家から見た今朝7時30分ころの風景です。
説明は不要。といった感じの夏空です、この時間に畑から戻ったのですが
すでに汗びっしょりです。
今日は、これから女性のお客様お一人を乳房山にご案内します。梅雨の時と違って水は1リットル以上必要、また熱中症に備えてこれからはアイスノンも持って行きます。
朝の乳房山頂上付近は、まだ雲に覆われていましたが、登頂のころは霧も晴れて母島の夏の海と空を期待したいものです 。
2012612
6月中旬になり、内地の梅雨入りがニュースに聞かれる季節になりました。例年だとこの時期太平洋高気圧が安定しはじめ、いよいよ夏の本番か?
というころですが、今年は違います。暑くならない、梅雨があけない、です。
そんな中新婚旅行のお二人とプロの写真家の3人を石門にご案内しました。写真家のお客様は取材ということではなくただ気に入った風景に出会うとシャッターを切るという感じでした。でも、しかしそこは、やはりプロです。写真のように三脚を立てさすがにとてもいい機種で撮影をされていました。
新婚旅行のお二人も大変気さくなご夫婦で(前の日記もそういえば新婚さんでしたね)初対面とは思えない3人のよい雰囲気で楽しいツアーでした。
2012522
5月も下旬に入り、山のお客様も団体から個人のお客様に変わってきています。そんななか今日は初々しい新婚さんカップルを石門にご案内しました。
うち同様姉さん女房ということで奥様が常にリードする感じで進みました。(うちもそうかな)それでも高校時代山岳部だったご主人が足元の悪い(滑りやすい)下りのは、ご主人が奥様を気遣って帰途でした。(うちもそうかな)
2012430
ゴールデンウイーク初日の今日は写真の通り若いお嬢様たちとの石門ツアーでした。大学でも生物を専攻していて今もそれを生かした仕事に従事している子もいました。
そんな彼女たちですが、オガサワラオカモノアラガイを発見して「かわいい」と歓声をあげ、大崩湾の石灰が夕べの雨で流れ出ている白いグラディーションを観ては「きれー」と歓声をあげ、10mを超える木性シダのマルハチを見上げては感動したり。
若いってほんといいですね。
帰りのルートでは、おそらく今シーズン最後と思われるザトウクジラのブローにも出会えましたし、天気も快晴とはいかなかったものまずまず山歩きにはちょうどよい外気でしたし、春の石門を楽しんでいただけたのではないでしょうか。
2012427
前回は雨の石門、今回も雨シリーズというわけではないのですが雨の乳房山をご紹介します。昨年から林野庁関東森林管理局から母島の希少野生生物保護管理員という委託を受け月に3回ほど母島の森を巡視しています。
今日は「ハハジマメグロ」のラインセンサスで乳房山に登りました。
小鳥たちは早朝が動きがよく、また繁殖のこの時期だと未明のころ雄のさえずりを聞くことが出来ます。
メグロの密度は母島本島内ではかなり高いものと思います。「ヒィーヨェ」といった優しい地鳴きはツアー中でも必ずといっていいほどよく耳にしますが、オスがなく自分の縄張りを誇示したりメスを惹きつけるためのさえずりは、普段はなかなか聞くことが出来ません。
この繁殖の時期の早朝に聞くことが出来るといわれています、そんな訳で写真のようにライトが必要なくらいのとき登り始めました。肝心のさえずりは1度だけ確認できたのですが、私の耳がまだその声に慣れていないので
聞き逃してしまっている可能性もあります。メジロのさえずりに似ていてやや低めに低音で鳴きます。
ではなぜ早朝のこの時間にさえずるのか?
内地のカラ類(シジュウカラやコガラなど)は、メスが早朝に産卵をするそうです。そしてその産卵直後の数時間が次の卵の受精可能の率が高まるそうです、そんな時間にもし別のオスに浮気をされたら次の卵は自分以外の遺伝子を持った子になり他の父親の子を育てなくてはならなくなります。そこでカラ類はこの時期その早朝に一生懸命さえずるそうです。
メグロの早朝のさえずりにも、カラ類にみられるような必然がきっとあるのでしょうね。
写真は、そんなメグロと関係なく今日の朝のそれも雨にそぼる乳房山です。途中から降られたのですが、降り始めると鳥たちの動きが止まり、写真のような固有のカタツムリが大喜びしていました。
2012414
春の低気圧の通過に伴って寒冷前線が小笠原の上空にあり、不安定な天候の中
石門へ巡視の仕事で入りました。
このホームページのヘッダーの写真もそうなのですが、実は石門はしっぽりと霧につつまれた方のが雰囲気は出ると私は思っています。 実際ここ石門で生育している植物やカタツムリは、この高湿度に順応して進化したものばかりです。
また霧に濡れた植物は生き生きとして写真写りもよくなります。
2012403
きょうのお客さんも、2航海でゆっくりと父島母島の山と海を回られている一人旅の女性です。
お仕事は薬の研究部門で活躍されているとのことで、石門の尾根ルートに出現する写真のサルノコシカケに興味をもたれたようです。昔は漢方の材料として珍重された時代もあったそうです。そんなお仕事のためかまたプライベートガイドだったので私も彼女に合わせたガイドが出来たのでいろいろなことを今日一日で吸収してくれました。
「また是非、母島に来ます」と明るい挨拶でわかれましたが、次回彼女が来るときもごみ一つ落ちていない変わらぬ石門をご案内したいものです。
2012401
おがさわら丸出港翌日ですが、このホームページからお申込をしていただいた気さくな荒井さん親子が今日の乳房山ツアーのお客様です。
天気予報は、曇りのち晴れでしたが、頂上が近づくお昼前になるとお日様はほとんどなくなりまさに霧の中の雲霧林を歩くツアーとなりました。
そんな訳で、頂上からの眺望は見られませんでしたが、写真のように着生植物が生き生きしている様子やオガサワラオカモノアラガイ、テンスジオカモノアラガイ、その他固有の樹上性陸産貝類が沢山確認できました。
荒井さん親子、明日は父島に渡り、まだ釣っていない小笠原での魚釣りに挑戦するそうです。
長期の休みを調整する事が難しい日本社会ではなかなか出来ない事かもしれませんが荒井さん親子のように2航海の旅程で父母両島をゆっくり過ごすのが小笠原旅行の理想だと思います。
2012323
快晴の乳房山登山日和の今日、ほのぼのとした親子のお客さんお二人をご案内しました。昨日は父島のハートロックに行かれたそうで、そこの森や植物の違いに驚いたり、春の母島の山の空気をいっぱい吸ってもらえました。
そんな一日の中でお二人が一番喜んでくれたのは写真にあるメグロの観察だったのでは、登りのコースで国立公園区域に入ってすぐにある人口水場で10分ほど休憩をかねて座っていたら、次から次へとメグロやハシナガウグイスが水浴や給水に現れました。ここ何日かまとまった雨がなかったので自然の水場がなくなっていたようで、小鳥たちも気持ちよさそうに水浴びをしていました。
2012321
今月から石門コースの一部が利用できるようになり、昨日のツアーは今年二回目の石門コースです。私の長女と同じ歳の若いおふたりでした。
写真は、ルート脇に生育している母島の固有シダであるリュウビンタイモドキの大きな葉っぱの上にいたやはり母島の固有かたつむりオガサワラオカモノアラガイを観察し写真撮影の最中です。
前回の石門ツアーでは、偶然アカガシラカラスバトに遭遇しました。
来月から全面利用できるようになりますがいろいろな自主ルールがあり、入林に際してはそれなりの装備と体力が必要です。もし石門ツアーをご希望されるとしたらそうしたことを確認の上お問い合わせください。
2012309
3月に入って一週間が過ぎました、内地も暖かい日が続いているようですが、母島も急に春が訪れた陽気です。
写真の「オオハマボッス」の花と「ムニンハマウド」の花序は、どちらも
春を告げる海浜性植物の代表です。サクラソウ科のオオハマボッスは可憐で清楚な雰囲気で春の訪れを教えてくれます。セリ科のムニンハマウドは、逆に男性的な力強さを持つ春の到来を感じます、写真では分かりづらいと思いますが今はまだつぼみです、これが開花するころはかなり夏の本番に近づいているころです。
ツツジ科の「ムニンシャシャンボ」ですが、これは冬の花でこの花が終ると、春の訪れなのです。
2012223
巡検という国有林地と民有地の境界杭をチェックする仕事で、島民もあまり知らない母島の北にある館山に行く予定でした。準備万端整え「さー出発」と行った途端に雨が降り始め中止としました。
この仕事のおかげで、普段足を踏み入れる事のないようなところへ行く事ができます。今後も続きそうなのでこの日記のねたとして利用しようと思っています。
さて、そんなわけで時間が突然空いたのでこの日記を書き始めました。写真はオガサワラカワラヒワという母島列島と火山列島(硫黄列島)のみに生息する
カワラヒワの一亜種です。内地にいるカワラヒワより体が小型なのに対してくちばしが大きいのが特徴です。これは内地のカワラヒワが食べる種子より硬い小笠原の乾性低木林の樹木の実を餌としているためといわれています。
先便のガイドツアーのお客さんのなかにバードウオッチャーがいて、南崎に行ったとき、ぜひ見たいと言っていたのですが現れる事がなかったのでここに登場してもらいました。
写真のオガサワラカワラヒワは、2009年の秋に写したオスの写真です。私たち島民もめったに見る事が少なくなった小鳥で絶滅危惧IB類(EN)に属しています。